瀬古利彦氏に聞く東京マラソン 魅力、楽しみ方、直前の調整方法

スポーツナビDo

【スポーツナビDo】

 東京マラソンまであと4日。過去最高となる10.7倍の当選倍率を突破し、出場権利を獲得したランナーのみなさん、本番へ向けての準備は万全でしょうか?

 スポーツナビDoでは、福岡国際4連覇をはじめボストン、ロンドンほか数々の国際レースを制するなどフルマラソン15戦10勝、オリンピックにも2度出場(1984年ロサンゼルス、89年ソウル)し、現在はDeNAランニングクラブ総監督を務めるレジェンドランナー、瀬古利彦氏にインタビュー。

 東京マラソンの魅力、楽しみ方、また直前の調整方法などについて聞いた。

こんな贅沢なレースはない

【スポーツナビDo】

――東京マラソンが目前に迫ってきました。瀬古総監督から見て、東京マラソンの魅力、面白さは?

やっぱり、この都会の中をクルマが通らない道で走れるなんて、こんな贅沢なレースはないと思いますね。大都会ですし、その東京の大動脈をクルマが全く通らないで、人が独占して走るわけですからね。これまではなかなか考えられないことでした。

――そうですね、スタートから新宿のど真ん中を走るわけですから。

そうそう。それに観光地をグルッと回れるのも魅力的ですね。東京タワー、浅草、銀座……楽しみが満載じゃないですか(笑)。途中で人形焼も出てくるし、色んな食べ物も出てきますから、それも1つの楽しみですね。
――東京マラソンは毎年倍率が高いので、今回が初めての東京マラソンという人もたくさんいると思います。東京マラソンを楽しむコツを教えてください。

私は市民ランナーではないので、みなさんどうやってマラソンを楽しんでいるのかなぁと私も常に思っていることなんですけど、とにかくフルマラソンって、優勝した人も、7時間かかって完走した人も、ゴールしたときって同じ顔しているんですよ。本当に満面の笑みなんです。だから、みんなメッチャ楽しんでるんだろうなぁって(笑)。

――ということは瀬古総監督は現役時代はあんまり楽しくなかった?

私のときはもう、ゴールしたときだけ楽しんでますけど(笑)、ゴールするまでは緊張感をもって走っていたので、マラソンが楽しいという感覚は今までなかったですねぇ。ただ、みなさん本当に楽しんで走っているので、逆に私の方が「マラソンって楽しいの? 苦しいだけじゃないの?」って聞きたいですよね(笑)。でも、楽しいんでしょうねぇ。みなさん、ゴールしたときは本当に楽しそうな顔してますからね。だから、マラソンって魅力的なんだろうなぁって、逆にこっちが不思議でしょうがないです。

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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