スピードの出し過ぎに注意! 本当に正しいジョギングのペースとは

青山剛

【青山剛】

 ひと雨降るごとにどんどん涼しい季節になってきました。まさに「ランニングの秋」到来です。この連載の秋シリーズでは、初心者の方に特に取り組んでほしい、さまざまなトレーニングメニューを紹介していきます。

 まずは、トレーニングの基本中の基本「ジョギング」についてです。簡単なようで、実は一番奥が深いジョギング。分かっているようで分かっていない、その方法や適切なペースを指導していきたいと思います。

トレーニング全体の約7割はジョギング

【青山剛】

 今後紹介していくさまざまなトレーニング、例えばLSD(ロング・スロー・ディスタンス)やペース走、ビルドアップ走など数多くありますが、どんなに速く走れるようになっても、トレーニング全体の約7割がジョギングになります。それほど、実は一番大事なトレーニングメニューだということです。

 ジョギングの正しい走り方は、これまでの連載で紹介した通りに作っていけばOK。今回は、意外と知らない「ジョギングの適正なペース」について説明します。

 以前に「初心者の最適なペース」として紹介したのは、「早歩きをしていき、もうこれ以上歩くのは大変で、走った方がラク」となって走り出したペースが理想だと指導しました。しかし、そのころよりは、だいぶ皆さんも走り慣れてきた頃だと思いますので、もう少し具体的に説明しましょう。

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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