マラソン完走は「歩くが勝ち」 初心者に絶対おすすめのペース配分
初心者は「ゆっくり走って、速く歩く」を繰り返すべし
【青山剛】
そこでおすすめなのは、とにかく走りはゆっくり、ちょっときつくなったら歩き出すのですが、この歩きをトボトボ歩かず、「早歩き」でつなぎ、また回復して来たらゆっくり走る。これを繰り返すのです。
もちろん、この走力ではマラソンを全部走って完走することは難しく、私は本番の伴走である作戦を立てました。それが「ゆっくり走り+速く歩く」です。本番で走っている時は「ゆっくり! ゆっくり!」と声をかけ、きつくなって歩き出した時は「イチニ! イチニ!」とテンポが落ちないようにずっと声をかけていました。歩いて回復してきたらまたゆっくり走り出すのです。
その結果、全体の7割を歩いたにもかかわらず、5時間55分で見事完走を果たしました。まさにペース配分の作戦勝ちでした。むしろ40キロ地点手前にある難所の「ダイヤモンドヘッドの上り坂」は、さっそうと歩くわれわれがトボトボ走っているランナーをぐんぐん抜いていく様子は快感でした。
限界まで走ってから歩くのではなく、小まめ小まめに早歩き
【青山剛】
人が普通に早歩きするとキロ10分前後ペースで進むことができます。初心者の方がゆっくり走るとキロ7〜8分くらいですから、実はあまり変わりません。これを早い段階から織り交ぜるのです。限界まで走ってから歩き始めると、だいたいキロ15〜20分くらいでしか歩けず、しかも立ち止まってしまうケースが圧倒的です。
私はこのペース配分で多くの方を完走に導きましたので、マラソン初心者の方、トレーニングがうまくいかなかった方はぜひ参考にしてください。
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