HARASHIMAが3WAY戦制しV3 飯伏が復帰戦快勝 竹下は棚橋に玉砕=DDT

高木裕美

サバイバル3WAYマッチを制しKO-D王座V3を達成したHARASHIMA 【前島康人】

 DDTプロレスの年間最大のビッグマッチ「両国ピーターパン2014〜人生変えちゃう夏かもね!〜」が17日、東京・両国国技館で開催され、前売りの段階で札止めとなる超満員の観客を動員した。
 メインイベントのKO−D無差別級王座をかけたサバイバル3WAYマッチでは、25分近くに及ぶ激闘の末、王者HARASHIMAがケニー・オメガ、木高イサミを連破しV3に成功した。
 HARASHIMAは7.20後楽園ホールで両者KOによる引き分けに終わったオメガを蒼魔刀で粉砕すると、「KING OF DDT」覇者のイサミもスワンダイブ式蒼魔刀で撃破。両国大会初の3WAYマッチによるメインを締めたHARASHIMAは「プロレスの可能性を見せられた」と胸を張った。

竹下玉砕も棚橋は未来のエースにエール

大先輩・棚橋に真っ向勝負を挑んだ竹下だったが… 【前島康人】

 セミファイナルでは、19歳の現役大学生である竹下幸之介が、新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至に玉砕。キレのあるジャーマンスープレックスや伸びやかなドロップキック、鋭いラリアットなどで見せ場は作ったものの、棚橋のスリングブレイドで流れを引き戻され、ハイフライフローに撃沈した。
 デビュー2周年を翌日に控え、「メジャーのプロレスに負けない」という意気込みでこの大一番に臨んだ竹下は、完敗という結果を噛み締めつつも、「プロレスの未来を見せたい」と、まだまだ貪欲に上を目指すと宣言。一方、18歳年上の先輩として受け止めた棚橋は「気負うな。期待はしているけど、背負い込まなくていい」と、未来のエースにエールを送った。

飯伏が完全復活アピール「心配ない。大丈夫」

プロレスの“師匠”近藤に勝利した飯伏は完全復活をアピール 【前島康人】

 飯伏幸太はプロレスの“師匠”である近藤修司(WRESTLE−1)と対戦。7.5新日本プロレス後楽園大会で脳震とうを起こして以来、約1カ月半ぶりの復帰戦で勝利を飾り、「もう大丈夫」とアピールした。
 若手時代にDradondoorやElDradoのリングで近藤にプロレスのいろはを学んだという飯伏に対し、近藤は序盤から必殺技であるキングコングラリアットを惜しみなく連発。飯伏は何度も1回転してマットに叩きつけられ、バックドロップで脳天から突き刺さりながらも立ち上がると、師匠への思いが込もったラリアット。さらに、華麗なフェニックススプラッシュを完璧に決め、完全復活をアピールした。
 頭部のダメージについて「心配ない。大丈夫」と断言した飯伏は、約6年ぶりに一騎打ちを行った近藤について「あの歳でまだまだ成長していた」と、改めて師匠のすごさを実感。「また3年後ぐらいにお互いが最高の状態でシングルをやりたい」と、再戦を熱く訴えた。

山ちゃんにまさかの事態が勃発

あわれ肛門爆破のエジキになった南海キャンディーズの山ちゃんの最後の勇姿!? 【前島康人】

 DDT EXTREME級選手権試合では、立会人を務めた南海キャンディーズの山里亮太さんに非常事態が発生。本来、王者の男色ディーノと挑戦者のマッスル坂井が、お互いの大事なものを賭けて戦う「インポータント・サムシング時限爆破デスマッチ」で対戦するはずが、ディーノが試合直前に腹痛に襲われたため、急きょ山里さんがディーノの代わりにコスチューム姿で登場し、試合ならぬ大喜利で坂井と対決する羽目に。ようやくディーノが駆け付けるも、今度は「ディーノの大事な親友」として爆破の標的となり、制限時間オーバーであわれ肛門爆破のエジキに。星になった山里の奮闘に応えるべく、ディーノがベルトは守り抜いたが、山里はいろいろな大事なものを失ってしまった。

LiLiCoがまさかのアイアンマン王者に

アイアンマンヘビーメタル級王座をかけた時間差バトルロイヤルで特別リングアナウンサーを務めていたLiLiCoがまさかの新チャンピオンに 【前島康人】

 アイアンマンヘビーメタル級王座をかけた時間差バトル ロイヤルには、Kカップレスラー・のの子や声優の清水愛、格闘家の才賀紀左衛門らが登場。大混戦の末、ゴージャス松野が勝ち残るも、試合直後にDJニラのロケットパンチ直撃でダウン。すると、この試合の特別リングアナウンサーを務めていたLiLiCoさんがそっとカバーに入り、3カウントを奪取。まさかの新チャンピオンとなった。

両国のトイレ、通路、売店で壮絶バトル

「両国国技館全体を使った路上プロレス」ではみのるが大暴れ。リングを離れて売店で葛西とバトルを展開した 【前島康人】

 毎年恒例の「両国国技館全体を使った路上プロレス」では、高木三四郎&葛西純組vs. 鈴木みのる&中澤マイケル組が激突。国技館の横の階段から試合スタートし、トイレ、通路、売店などでバトルを展開し、みのるに愛想を尽かされたマイケルが、高木の雪崩式ダブルアームスープレックス、みのるのゴッチ 式パイルドライバー、葛西のラダー上からのパールハーバースプラッシュの豪華連係に撃沈した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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