真央「やり切ったと思える演技を」=フィギュア世界選手権 女子公式会見
世界選手権を前に、笑顔で会見に臨む(左から)鈴木明子、浅田真央、村上佳菜子 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】
また、世界選手権を最後に現役引退を発表している鈴木明子(邦和スポーツランド)は「これまでの思いを込めて自分らしく滑って、競技生活を終えたい」とコメント。五輪で12位に終わった村上佳菜子(中京大)は「五輪の時に悔しい思いをしたので、挽回できればいい」と意気込んだ。女子のショートプログラムは27日、フリースケーティングは29日に行われる。
浅田「この大会は自分にとって非常に重要」
世界選手権は「非常に重要なもの」と位置づけた浅田はショート、フリー2本良い演技をそろえることを目指す 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】
浅田 今回の世界選手権は今季ラストの試合ということで、五輪で叶わなかったショートとフリーで、良い演技を2つそろえることが目標です。
鈴木 私はこの大会が競技生活最後の試合と決めているので、今まで滑ってきた経験を通して、すべてをこの試合の演技に懸けたいです。これまでの思いを込めて自分らしく滑って、競技生活を終えたいなと思っています。
村上 五輪ではすごく緊張してしまい、良い演技ができなくて悔しい思いをしました。五輪が終わったあとは世界選手権で挽回するという気持ちが強かったので、今回の試合ではショートとフリーで良い演技をして、気持ち良く終えたいなと思っています。
――五輪直後の大会ということで気持ちを持ってくるのも難しいと思うが、五輪後はどう過ごし、今大会に合わせてきたのか?
浅田 五輪が終わってから1週間は、試合の疲れや時差などで、体力的にも大変でしたが、そこからは自分の気持ちが徐々に世界選手権に向いてきたので、普段と変わらない練習をしてきました。
鈴木 私は足のけががあったので、帰国したその足で病院に行って、世界選手権に出るためにどういう治療法にするかをお医者さんと話し合いました。1週間休んでから、そこから練習を再開したので、少し気持ちも休めることができましたし、足も回復してきて、そこからもう一度作り上げてきた感じです。1度張りつめていたものが切れてという感じで、4年前は五輪直後にそのまま出場して、気持ちが上がってこないこともあったんですが、今回は最後ということもあり、悔いなく準備をしようと思いました。決して練習量は多くなかったんですけど、良い練習はできたかなと思っています。
村上 五輪の試合が終わってから、エキシビションもなかったので、自分にとってはすごくいっぱい休めました。帰国した翌日には五輪で反省することがたくさんあったので、それを直すためにいっぱい練習していたら、「明後日、試合があるんだ」という感じになっていました(笑)。
――浅田選手と村上選手に聞きたい。今大会は五輪のこともあって、ショートに懸ける思いは強いと思うが、どう考えているか?
浅田 五輪では取り返しのつかないことをしてしまい、すごく悔しかったので、そういう意味でこの大会は自分にとって、非常に重要なものです。これまで経験してきたことを生かして、自分を追い込んでいきたいと思っています。
村上 ショートはフリーよりも緊張して硬くなってしまうので、今回は五輪の時のように硬くならないように、フリーの時くらいリラックスして、良い演技をしたいと思っています。