アイコンテーラーの連覇なるか?レース史上初のコース形態で開催/佐賀・JBCレディスクラシックデータ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

2023年JBCレディスクラシック優勝アイコンテーラー 【撮影:大恵陽子】

JBCレディスクラシック(JpnI、佐賀ダート1860m)
11月4日佐賀9レース、16時40分発走予定


今年で14回目を迎えるJBCレディスクラシック。レース創設以降、JBCは広いコースで行われることが多かったが、今年は小回りの佐賀競馬場での開催となる。
そこで、ここでは小回りコース(※)で行われた過去3回の当レースや、舞台となる佐賀ダート1860m(2023年4月に新設)のデータを元に分析する。

※小回りコース:浦和、金沢、名古屋、園田
(ここでは1周1200m以下、ゴールまでの直線300m未満を小回りコースと定義)

佐賀ダート1860mデータ期間:2023.4.1~2024.10.31

ここでもJRA栗東が優勢

JBCレディスクラシックが小回りコースで行われたのは過去3回と少ないが、そのうちすべてでJRA栗東所属馬が勝利。3着内率も61.5%に上る。
地方馬は過去3回では3着以内は0。ただし、JBCレディスクラシック全体では2017年JBC大井でララベル(大井)が優勝したほか、2着1回、3着3回だった。

所属別成績(小回りJBC過去6回) 【表1】

上位人気馬が勝ちやすいレース

小回りコースで行われた過去3回中2回で1番人気が2勝。3番人気以内は勝率33.3%、連対率44.4%、3着内率66.6%と、上位人気で決まりやすい。
レース全体を通しても1番人気の勝利は13回中5回。最も人気薄での勝利は17年ララベルの5番人気だった。

単勝人気別成績(小回りJBC過去6回) 【表2】

レース史上初のコース設定

今年の舞台は佐賀ダート1860m。JBCレディスクラシックとしては史上初めてコーナー6回、コースを1周半する形態だ。このコースはJBC開催に合わせて2023年4月に新設され、勝利経験のある飛田愛斗騎手は「最初のコーナーまで距離があるので、主張すれば取りたいポジションを取りやすいと思います」と話す。

佐賀競馬場 【コース図】

このコースでは1年半で17レースが行われ、脚質別成績は下表の通り。長めの距離とあって、差しが8勝を挙げる。

脚質別成績(佐賀ダート1860m) 【表3】

新設距離は2番~4番が好成績

このコースでの馬番別成績では2番枠~4番枠が好成績。五分のスタートを切れれば、ロスなく立ち回れることが一つの要因だろう。11月1日付の記事「いよいよJBC!佐賀の馬場傾向は?実は最近、砂を追加していた/佐賀・大恵総合研究所レポート」(下記リンク)でも紹介した通り、砂を追加した佐賀競馬では従来より2頭分、内が使いづらいイメージ。砂の追加後は3番枠と4番枠が好成績で、当レースでも注目だ。
なお、11番枠が2勝を挙げて勝率28.6%と高いのに対し、12番枠が勝率0%なのはサンプルが3頭と少ないためで、参考外と見ていいだろう。

馬番別成績(佐賀ダート1860m) 【表4】

データからの推奨馬は?

①JRA栗東所属馬
②上位人気馬
③2番~4番、11番

今年のJBCレディスクラシックはJRA馬は全頭が栗東所属。よって①はイコールJRA馬ということになる。

昨年覇者のアイコンテーラーは先行馬。スタートからの一歩目が速いというよりダッシュをつけていくタイプで、包まれる心配のない外目の10番枠はいいだろう。飛田騎手が話すように最初のコーナーまで距離があるため、コーナーを迎えるまでに取りたいポジションに収まれそうだ。①②に該当。

ライオットガールも先行タイプ。このコースで好成績の3番枠に入った。脚質からも小回りコースは合う。①②③に当てはまる。

同じく③に当てはまるのは3歳馬2頭で、3連勝中のテンカジョウと東京ダービーで逃げて3着だったアンモシエラ

レース、コースそれぞれにサンプル数が少ないが、データからは上記か。

第14回JBCレディスクラシック 【出馬表】

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佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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