同点弾演出の久保、レアル・ソシエダはラージョ・バジェカーノと引き分け

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

2−2のシーソーゲームの主役はラ・レアルカンテラーノ

 ラ・リーガ第29節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はラージョ・バジェカーノとの一戦のため首都マドリーを訪れた。今季、大混戦となっているラ・リーガも残すところ10試合。各チーム、それぞれの目標に向け鎬を削る。ラ・レアルは木曜日のEL、対マンチェスター・ユナイテッド戦で敗退したことにより、大会優勝によるCL出場権獲得は潰えた。国王杯優勝または、6位以内でリーグ戦を終えての欧州大会出場を目指す。

 2025年、20試合を71日でこなす超過密日程もいよいよ”最終戦”。国際Aマッチデーによるリーグ戦中断期間を勝利で迎えるべく早くから首都入りし、レアル・マドリーの練習施設を使用し事前練習を敢行。右サイドで先発の久保はバレネチェア、オスカルソンと共に最前線でキックオフの笛を聞いた。立ち上がり、攻撃を牽引するのはバレネチェア。敵のタックルの力を利用し自らのドリブルに推進力を与え、ラージョゴールへと迫る。

 この日、ラ・レアルの選手としてリーグ戦200試合出場を果たしたレミロの守るゴールを脅かすトレホとホルヘ・デ・フルトスのコンビ。拮抗する展開で、ラージョも同サイドから好機を演出していく。20分均衡を破ったのはスビメンディだった。セルヒオ・ゴメスのCKをエリア内でダイレクトボレー。抑えの効いたシュートは誰も触れることができずネットに突き刺さる。

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 先制直後のピンチではトレホのシュートをレミロが防ぎ、また39分にはここまで黒子に徹する久保からパスを受けたセルヒオ・ゴメスが巧みなフェイントで相手をかわし、左足のミドルシュートを放つ。失点以外では集中した守備を見せるGKバタージャがファインセーブを見せ0−1と最小得点差で前半を終えた。ハビ・ロペスが早い時間帯に警告を受けていたこともあってか、イマノル監督はアイエンに出場の準備を命じる。

 ホームでの敗戦は避けたいラージョ、後半立ち上がりから積極的な攻撃を見せ51分、アルバロ・ガルシアのエリア内での振り向きざまシュートを皮切りに猛攻を仕掛ける。そして58分、好調トレホが同点弾を決める。右サイドからのクロス時にエリア内中央でスビメンディが転倒、フリーとなったトレホはスベルディアもかわしシュートを叩き込む。ラージョペースとなるが、久保も69分、カットインから右足シュートを放つが、これはポストに嫌われた。

 ここから反撃かと思われたが、追加点を挙げたのはラージョ、久保とオラサガスティの間でマークが曖昧となった隙をついたペドロ・ディアスが豪快なミドルシュートを決める。逆転を許したラ・レアルだがこのままでは終われれない。80分、久保のシュート性の折り返しをGKが弾いたところを途中出場わずか4分のアルカイツ・マリエスクレナが同点弾。スビエタ(ラ・レアル下部組織)出身の今季40番を背負う伏兵が自身ラ・リーガ初ゴールで試合を振り出しに戻す。

 終盤はラ・レアルが再逆転かと思われるほどラージョを攻め立てたが、スリリングなシーソーゲームとなったバジェカスの一戦はこのまま2−2の引き分け。試合後、各国代表はそれぞれの代表への合流へ一時チームを離脱した。

 次戦は29日、本拠地レアレ・アレナに最下位レアル・バジャドリーを迎える。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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