畑岡奈紗、怒涛の追い上げも一歩及ばず2位に

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【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

NOBUTA GROUP マスターズGC レディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)最終日

 惜しくも7年前のリベンジとはならなかった。畑岡奈紗が今大会に初めて臨んだのは18歳のときだった。18年にアマチュアながら日本女子オープンを制してプロに転向。翌19年に2勝を挙げて今大会に臨んだ。第3日を終えて首位と2打差の2位だったが、最終日は台風の接近により中止に。その時に味わった悔しい思いも込めて、今年は首位と3打差ながら逆転優勝を目指して最終日を迎えた。

 幸先よく1番・パー5ではチップインバーディーを奪った畑岡。ところが、3番・パー4で第2打をグリーン手前のバンカーに入れてしまう。それを寄せ切れず、3パットしたことでまさかのダブルボギーに。しかし、畑岡はあきらめなかった。上位陣がスコアを落として混戦となる中、後半はスコアを3つ伸ばす。一時は通算13アンダーで首位に並んだが、最終的に1打及ばずまたしても2位に終わった。

 「前半にダブルボギーはありましたが、その後は本当に我慢のゴルフができて、それが後半の3アンダーにつながったと思います」。ホールアウト後は笑顔を見せた畑岡。ただ、悔しい思いを隠し切れずについ本音もチラリ。「上位でフィニッシュできたのは嬉しいですが、あそこまでいったら勝ちたかったなという気持はありますね」。勝負事にタラレバは禁物だが、1打差での敗退だけに、あそこでこうしておけばというシーンがいくつも頭の中をよぎった。

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 国内外を含めて、約2年半も優勝から遠ざかっているだけに、勝ちたい気持ちはより一層大きいのは当然だ。ただ、敗れはしたものの、畑岡なりに今大会に出場したことで得た収穫はあるという。

 「ショットの調整も結構できましたし、それが試合中にも実行できたのはよかったです」。調整のポイントはアドレスやクラブの握り方だが、そういう細かい部分を知人にチェックしてもらったとのこと。米女子ツアーでは1人で戦っているだけに、ちょっとしたヒントがありがたく感じるのだろう。3日目終了後には、パッティングでもグリッププレッシャーを変えたことで、振り幅とヘッドの動きが同調して距離感が合ってきたという。まだ主戦場とする米女子ツアーでの試合も残っているだけに、今回の収穫をぜひとも生かしたいところだ。(山西 英希)
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