RISE182

10/20 17:15 東京・後楽園ホール

第1試合/スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R

2R・KO

 1R、デビュー戦の堀がジャブを飛ばせば髙岩はカーフキックで対抗。髙岩がローとミドルで出て行くが、堀はブロックあるいは見切ってかわす。そしてミドルを放って髙岩に反撃する。堀はリングを広く使い、フットワークして髙岩のプレッシャーを受けない。

 2R、上背でまさる堀は髙岩のミドルをかわし、右ストレート、左フックと当てていく。高い前蹴りを決め反撃に移らんとする髙岩だが、堀がステップを使って間合いを外す。優勢の堀だったが、髙岩が右クロスでとらえダウンを奪取。立ち上がる堀だがダメージが見られる。髙岩は続けて右フックで堀を腰砕けにして倒し、2度目のダウンを喫したところでセコンドから堀にタオルが入った。

第2試合/ライト級(-63kg)3分3R

判定

 18歳の鳰(にお)はサウスポー。これに対しオーソドックスの武はジャブで探りながらストレート、カーフキックと放つ。鳰はパンチで迫りバックブローを放つが、武はそこにストレートをカウンター。鳰はバランスを崩して倒れ、レフェリーはダウンを宣告する。再開すると武の右ローがローブローとなってしまい鳰の回復に時間が取られる。再開すると鳰がローとパンチで前に出て攻める。

 2R、鳰が圧力を発して武をロープに追い詰める。鳰は左パンチをストレート、フックと軌道を変え放っていく。リング中央に出てくる武だが、やや攻めあぐねる。再び鳰が左ストレートをヒットし、武は鼻血が見られる。

 3R、間合いを詰めんとする武だが、鳰はそれをいち早く察知して距離を空け、左ストレート、左ハイ、左フックと攻める。武は再び鼻血が見られる。左右フックに力を込める武だが、鳰は当てさせず打ち分けた左のフックとストレートをヒットする。

 判定は29-28(武)、28-28、28-28の1-0で武に1票入るもドローとなった。

第3試合/ミニフライ級(-49kg)3分3R

判定

 出場予定であった本田ななかが前日計量に姿を現さず失格に。代わりに岩永が出場し夢空と対戦することとなった。

 1R、気合いの声を発した夢空はサウスポーで向かうが、岩永はオーソドックスからの顔面横蹴りを放って夢空をとらえる。近寄ってパンチを狙う夢空に岩永は横蹴りを飛ばし、距離が狭まるとボディへのヒザ、ストレートを飛ばす。しかし夢空も接近戦でボディと顔にフックを回転させる。

 2R、横蹴りを入れ距離を取りたい岩永だが、夢空はこれを浴びても止まることなく接近してパンチを振るう。夢空は右フックから左右のボディブローを連打。岩永をコーナーに追い込み圧力を掛ける。

 3R、岩永は横蹴りから前に出て間合いが詰まるとヒザ蹴りを連係。だが夢空は横に捌いて横蹴りをかわし、接近戦ではショートパンチを浴びせて岩永をロープ際から逃がさない。パンチで向かう夢空だが、岩永はそこにカウンターの顔面ヒザ蹴り。一瞬グラつく夢空だが、立て直してすぐ岩永に向かう。

 判定は3者29-29でドローとなった。

第4試合/バンタム級(-55kg)3分3R

判定

 1Rの開始からサウスポーの松永が前に出て、夏目との距離を詰めんとする。松永の接近をフックとローでけん制した夏目は跳びヒザを放って決め、松永をダウンさせる。立ち上がった松永はしかし左ストレート、左ミドルを放って前進し、次第に足がしっかりしてくる。

 2Rも松永が前に出る。夏目は正面で打ち合わず、左にかわして左フック。右の攻撃もストレート、前蹴りと散らして松永を翻弄する。左眉下が切れ出血が見られる松永。挽回に向かいパンチを振るう松永だが、夏目は頭を振りかわしていく。

 3R、松永はプレスを強める。しかし夏目はロープ際を回っていき捕まらない。夏目は初回にダウンを奪ったヒザ、ボディへの前蹴り、ミドル、ボディフックと放つが松永は止まらない。しかし夏目が的確にヒットを上げていく。

 判定は30-27、30-27、30-26の3-0で夏目。松永の圧力をさばき勝利した。

第5試合/スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R

判定

 サウスポーの髙橋に対し井上はオーソドックス。髙橋が左ミドルを入れれば、井上は右ミドルを返す。井上が右ミドルで髙橋の腕をとらえていく。しかし髙橋も左ストレートをヒット。前に前に来る井上に対し、髙橋は懐を深くし、左ストレートと右フックのカウンターを振るっていく。

 2R、髙橋は左の蹴りをミドル、ローと蹴り分けてヒット。しかし井上はこれに止まらず間合いを詰め、右ストレート、右ミドル。髙橋も右フックのヒットから出て行くが、井上が打ち返す。髙橋は三日月蹴り・ミドル・ハイとここも巧みな左の蹴り分けを見せる。

 3R、前に出る井上に対し、髙橋はサイドにさばいて右フックと左ミドル。井上はしかし髙橋の攻撃をクリーンヒットさせず、右ストレート、右ミドルと無骨に前へ行く。打ち合いでは右・左と井上がパンチを当て終了する。

 判定は29-28、29-28、30-28の3-0で髙橋。怪我で2年1ヵ月のブランクがあり、3年8ヵ月ぶりとなる勝利を得た。

第6試合/フェザー級(-57.5kg)契約 3分3R延長1R

判定

 1R、両者オーソドックスでまずはロー、カーフを蹴り合う。ジャブを突きながらリングを回った白石はこれで距離感を掴み、右フックを連続ヒット。竹内をダウンさせる。

 立ち上がった竹内はしかし反撃に移り、ハイキック、左右のフックと白石を襲う。

 2Rの開始から白石はカーフを蹴っていき、右クロスを決め竹内をダウンさせる。

 立ち上がり挽回に向かう竹内だが白石は右ストレートで立て続けにとらえ、続いての左フックでダウンを追加する。

 大丈夫だとジェスチャーで立ち上がった竹内はハイキック、左右フック、ボディへの連打で白石を攻める。

 3R、竹内はあまりダメージを感じさせず白石へ向かい、ボディから右アッパー。左ボディも効果的に竹内へ決める。左フックで反撃する白石だが手数が落ち竹内に攻められる。

 判定は29-26、29-25、29-25の3-0で白石。大きくキャリアで上回る竹内を降した。

第7試合/ライト級(-63kg) 3分3R延長1R

判定

 1R、デビューから8連勝のTAKUはオーソドックスで琢磨に向かう。琢磨は右パンチをストレート、クロスと軌道を変えてTAKUに振るう。TAKUは右ストレート、左フックで切り込むが琢磨は下がらず、左フック、右ストレートを入れる。TAKUはジャブの手数を増やす。

 2R、TAKUはワンツーからパンチと蹴りを繋いで前に出る。これをしのいだ琢磨は右ローを連続で当て返す。TAKUはしかし下がらず左フック、ジャブとヒットの数を増やしていく。だが琢磨はさらに右ローを当て、TAKUにやや足を気にさせる。両者打ち合いは互いに当てて一進一退。

 3R、琢磨は右ローから左フック、右ストレート。被弾するTAKUだが圧力を弱めず前に出る。TAKUは右ストレートでとらえるが、琢磨のクリンチ、打ち返しに攻勢を阻まれる。琢磨は攻撃を受けても右ストレート、左ミドルと返しTAKUに連続では攻めさせない。

 判定は30-29(琢磨)、30-28(TAKU)、30-28(TAKU)の2-1でTAKU。連勝を9に伸ばした。

第8試合/ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R

3R・KO

 1R、サウスポーの實方は左ミドルで先制。石川はミドルと前蹴りを放ち、實方の蹴り終わりに右ストレートを飛ばす。しかし實方はよく見えておりストレートを当てさせない。

 2R、石川は右ミドル、右ローから右ストレートのヒットを狙う。しかし實方はやはり当てさせず、右カーフと左三日月蹴り。石川が出て右を強振しても實方はかわし、さらに右カーフで石川の左脚をとらえていく。的確に距離を取っていた實方だが、石川がフェイントから右ストレートをヒット。しかし實方は追撃を与えず、逆にボディストレート、ヒザで反撃して終える。

 3R、實方は右カーフ、前蹴りで石川をストップ。石川のストレートをかわし、逆に左ストレートを当てる。石川の攻撃を抑えて攻め込ませず、實方は左ストレートを連続で打ち込みダウンを奪取。石川が立ち上がっても左ハイ、さらに左ストレートで攻め、最後は右フックを決め試合終了直前のKO勝利を見せた。

第9試合/ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R

判定

 1R、両者近距離で向き合い、カーフキックを当て合う。どちらもガードが高く、相手のパンチは弾き合う。モトヤスックが三日月蹴り、ペティはボディフックと互いに腹を攻める。ペティの前蹴りが効いたか、モトヤスックはやや手数が落ちる。

 2R、モトヤスックはガードを堅固にして前進。ペティがミドルとパンチで攻めてもブロックで弾き、右ストレートを決める。モトヤスックの前進を持て余すペティだが、パワフルなアッパーとフックを打ち込みモトヤスックに鼻血を出させる。

 3R、モトヤスックは前に出てペティの左右フックをブロックして右を強振。さらにブロックから打ち返しの右ストレートでとらえるモトヤスックだが、ペティは圧力が強く、モトヤスックはキツそうな表情を見せる。前蹴り、ミドルと攻撃を散らすペティだが、モトヤスックは打ち合いの中でパンチを決め、ペティに片膝を着かせて終了する。

 判定は30-28、29-29、29-29でペティに1票入るもドロー、延長戦に突入となる。

 EXR、ペティは開始から出て前蹴り、ボディフック。ラウンド中盤になるとやや出力が落ちるが、ボディフックを決めモトヤスックに攻めさせない。右ストレートを打ち込むモトヤスックだが、ペティは左右フックで反撃して終える。

 判定は3者10-9でペティ。勝利をつかむと「コンニチハ、ジャパン。アリガトウゴザイマス。これが日本で6回目の試合になります。コーチやスパーリングパートナーに感謝します。タフな相手でしたが勝てて本当によかったです。もっと日本で戦いたいです」とマイクで語った。

第10試合/ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R

判定

 1R、上背でまさる憂也に対し、宮城は細かな出入りから上下にジャブ。そしてカーフを放つと憂也はやや嫌そうな様子を見せる。憂也は左ミドルを入れて反撃に移り、右ボディフック。左フック、右アッパー、左ボディフックとさらに憂也はパンチを打ち分ける。

 2R、憂也は圧力を増し、左フックでボディ打ち。宮城はその前進にアッパーを合わせ、クリンチも織り交ぜ憂也を食い止める。首相撲で組み負けない宮城だが、憂也は左ミドル3発から顔面前蹴り。徐々に優也のパンチのヒットが目立ってくる。

 3R、優也は左フックの上下打ち、ミドルに顔面前蹴りと宮城を前に来させない。しかし宮城もダメージを見せず、動きも落とさない。宮城がジャブ、前蹴りと振るっても憂也は前に出て潰す。

 判定は3者30-28で憂也。勝利すると妻と娘、そしてチームとファンに感謝を伝え、「サモ・ペティ選手、もう一度日本に呼んでください。僕とやって勝った方が挑戦者決定でいいんじゃないでしょうか。チャンピオンの海人とやってベルトを奪取したいと思います」と語った。

第11試合/SuperFight! フライ級(-52kg)3分3R延長1R

判定

 1Rの開始から小林は前に出てボギョンにロープ・コーナーを背負わせる。前蹴りを飛ばすボギョンだが、小林はそれをさばいてジャブ、左右のフックを振るう。バックステップして距離を取り、さらに前蹴りを飛ばすボギョンだが、小林は間合いを詰めてボディ打ちをまとめ嫌がらせる。

 2R、ボギョンは前蹴り&左ミドルの連打。小林は左フックをボディ→顔と送り、さらに右フック。ボギョンに圧力を強めていき、左ボディでダウンを迫る。腹→顔の左フック2段打ちによろめくボギョン。ボディ攻めが効き、ボギョンは蹴りの威力が落ちてくる。

 3R、バックスピンキックを連発するボギョンだが、小林は見えており当てさせない。逆に自分もボギョンに胴回し回転蹴りを見せ、左右フックの強振でダウンを迫る。蹴りの威力とスピードが落ち、小林を止められないボギョンだが、クリンチとヒザでの応戦でダウンを喫せず戦い抜く。

 判定は30-28、30-27、30-27の3-0で小林。勝利したが「KOしか考えてなかったので、変な試合してすみません。52㎏もうちょい頑張らないとダメだなと。強くなって帰ってくるので期待と応援よろしくお願いします。しょうもない試合をした後はいい試合ができるので、テッサ(・デ・コム、RISE QUEENフライ級王者)選手と試合組んでください。絶対KOします」と反省しつつ、王者との対戦をアピールした。

第12試合/RISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R

判定

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