U18日清食品 東海ブロックリーグ2024 女子 大会レポート 野田志「もっとコミュニケーションを取って」沼津市立沼津(静岡県)

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【©U18日清食品リーグ】

沼津市立沼津の勝間田文乃ヘッドコーチは「U18日清食品 東海ブロックリーグ2024」を「下級生や6番手以降の選手の強化の場にしたい」と話します。

初戦の県立岐阜農林(岐阜県)戦は、国民スポーツ大会の静岡選抜に選出されているメンバーを欠いての戦いとなりましたが、3年生と国スポメンバー以外の1、2年生のマッチングを試しながら70-65で勝利しました。2日目の県立岐阜商業(岐阜県)戦は相手の激しいプレッシャーに苦しんで71-57で敗戦。1勝1敗で迎えた3日目は今夏のインターハイで初のベスト8入りを果たした四日市メリノール学院(三重県)と対戦しました。

立ち上がりはシュートを決めきれない重い展開となり、四日市メリノール学院に先行を許しますが、エースの河谷真矢選手が奮起し、連続得点を挙げて逆転に成功。さらに勝間田ヘッドコーチが次世代を背負う存在になってほしいと期待する2年生の野田志選手が、テンポの良いボールムーブから3ポイントシュートを決めて、18-13の5点リードで第1クォーターを終えました。

第2クォーター以降は下級生だけでゲームを進めます。頻繁な選手交代を繰り返しながらオールコートで激しくプレッシャーをかける四日市メリノール学院にターンオーバーを誘発され、流れをつかみきれない中、野田選手がドライブやカットインからのバスケット・カウントと得点を重ねて喰らいつきます。

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「器用で何でもできる選手なので、いろいろな経験を積ませたい」と勝間田ヘッドコーチが話す通り、野田選手は得点を奪うだけでなく、ガードがボール運びに苦戦していると見るやハンドラーを担い、170cmの長身を生かしてポストプレーやリバウンドに参加するなどオールラウンドな活躍を見せます。

47-47の同点で最終クォーターを迎えますが、終盤にディフェンスのギアを上げた四日市メリノール学院に62-67で惜しくも敗れました。

チームで最も長くコートに立った野田選手は、「シュートを何本か落とすことがあって、自分がシュートを決めていれば勝てた試合だったと思います」と試合を振り返り、「ドライブからのミートの弱さだったり、身体の弱さだったりが課題なので、練習中も他の選手が給水している間にゴール下のシュート練習をしています」と課題克服に取り組んでいると話します。

「チームとしては、昨日と今日の2日間通してボール運びが課題でした。コートの中で全然声が出ていなくて8秒バイオレーションを取られる場面があったので、もっとコミュニケーションを取ってボールを運べるようにしていきたいです。自分自身もディフェンスでプレッシャーを掛けられて何回かミスはあったのですが、最後は状況を見て、パスを出すか自分で行くかの判断ができたと思います。

【©U18日清食品リーグ】

敗れはしましたが、試合ごとにチームの成長は実感できている様子。野田選手は「インターハイの県予選では3ポイントシュートが打てない状況だったのですが、今日はみんながフリーの状況を作ってくれて、自信をもって3ポイントシュートを打つことができました」と自らの成長に手応えを感じているようでした。

勝間田ヘッドコーチも「まだまだ球際が弱いので、もっと強くなってもらいたいです。接触があっても、シュートを決め切る力をつけてほしい」とさらなる成長を求めながらも、「昨日の県立岐阜商業戦も同じように高い位置からディフェンスを仕掛けられましたが、その時よりは少し遠くまで見えるようになって、ボールが出せるようになってきていましたね」と、リーグ戦を戦う中での野田選手の成長を優しい眼差しで見つめていました。

「選手たちは試合で経験を積めば積むほど上手くなります。全国大会出場を目指して頑張っているものの出場できていない私たちのようなチームにとって、このリーグ戦で全国大会を経験しているチームと試合ができ、チームの強化が図れることは本当に価値があります」とU18日清食品 東海ブロックリーグ2024の意義を実感していました。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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