ThreeBond Racing予選/決勝レースレポート【第1回瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦富士大会】
公式テスト後の重要な一戦
公式テストを経てマシンセッティングを行いレースウィークに臨んだ三宅選手 【ThreeBond Racing】
本大会は皇族随一のモータースポーツ好きを公言しておられる瑶子女王殿下がご来場になり「第1回瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦富士大会」として開催された。
今シーズン開幕からセッティングに苦しんできたチームは、前戦の6月22日(土)~23日(日)に行われたスポーツランドSUGOと、7月7日(日)~8日(月)に富士スピードウェイで行われた公式テストで得られたデータを基に、マシンセッティングを行いレースウィークに臨んだ。
再び暗礁に乗り上げたマシンセッティング
公式予選ではタイムが伸び悩んだ 【ThreeBond Racing】
セッティングの見直しをしいられたチーム。早急に対策を立て公式予選に三宅選手を送り出した 【ThreeBond Racing】
公式テストの段階で、チームは今回のレースに向けてセッティングの方向性を見定めていた。ところがレース当日、富士スピードウェイのコンディションは公式テストと比較して、気温、路面温度ともに想定より大きくコンディションが変わってしまった。そこでチームは公式予選に備えてセッティングの見直しを急いだ。
チームは早急に対策を立て、20日(土)の午後に行われた公式予選に三宅選手を送り出した。しかし、マシンのフィーリングに改善は見られず、公式予選Q1セッションB組に出走した三宅選手のタイムは伸び悩み出走11台中10番手、Q2進出には至らず、21日(日)に行われる決勝レースのスターティンググリッドは出走21台中20番手となった。
賭けにでた決勝当日のフリー走行
決勝当日、再びセッティング変更を行い臨んだフリー走行 【ThreeBond Racing】
21日(日)の午前に行われたフリー走行で、チームは大きな決断を実行に移した。決勝レース日のフリー走行は、決勝レースに向けてロングランを想定した確認を行うことが定石である。しかし、公式予選での想定外の結果を受けて、再びセッティング変更を行った。セッティングの感触を確かめるべくフリー走行に出走した三宅選手は11周を走行し、出走21台中2番手となるラップタイムを記録した。しかし、このタイムは20日(土)の三宅選手自身の予選結果と比較しても約1秒プラスとなっており、手放しで喜ぶ事ができる結果ではなかった。
コーナリング重視のマシンで挑んだ決勝レース
【ThreeBond Racing】
果敢に攻め続ける三宅選手 【ThreeBond Racing】
しかし、3周目に大嶋選手のオーバーテイクを許し18番手に後退した三宅選手は、順位を挽回するべく大嶋選手に食らいついた。ダウンフォースを増やすセッティングの効果でコーナーでは大嶋選手の背後まで迫るが、空気抵抗が増えた結果ストレートスピードが伸びず、順位を入れ替えるには至らない状態が続いた。
競技規則により10周終了時点でタイヤ交換のピットストップが可能となり、上位陣は続々とピットインしたが、チームはピットインを遅らせる戦略を選んだ。この戦略によって、三宅選手は他のマシンとのバトルを避けつつ、ペースを上げることが可能となった。ここでマージンを稼ぐことで、先にピットインした上位陣の前に復帰する事を狙ったが、16周目まで走った三宅選手がピットインを終わらせコースに戻るも残念ながら逆転とはならなかった。
その後も三宅選手は先行するマシンを捉えるべく果敢に攻め続けるが、先行するマシンには一歩及ばず、18位でチェッカーフラッグを受けた。
次回シリーズ第5戦は8月24日(土)~25日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される。
ドライバー : 三宅淳詞 コメント
【ThreeBond Racing】
監督 : 道上龍 コメント
【ThreeBond Racing】
アドバイザー : 塚越広大 コメント
【ThreeBond Racing】
その結果として、前方を走る集団よりも単独でのラップタイムは速いペースで走れるようにはなりましたが、他のマシンとのバトルとなった場合、マシン特性の違いでオーバーテイクが難しく、大きく順位を変えることはできませんでした。
今シーズンは苦戦が続く中で、今回は前方を走るグループと遜色ないレベルで周回ができたことは大きな成果だと思います。今回の良かった点、改善点の洗い出しを行い次戦に挑みます。
チーフエンジニア : 新井凌 コメント
【ThreeBond Racing】
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