【オリンピックトリビア】 日本人選手の最多金メダル獲得選手は?

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【オリンピックトリビア】 日本人選手で、最多の金メダルを獲得した選手は? 【写真:Adobe Stock】

2024年パリオリンピック。連日の日本人選手の活躍、限界に挑戦する姿は勇気と感動を与えてくれます。そんなオリンピックをより楽しむために、オリンピックの歴史を通したトリビア・雑学クイズをご用意しました!きっと家族、友人、同僚などに話したくなる「へぇ~」が沢山あるはずです。

Q. オリンピックに出場した日本人選手の中で、最多の金メダルを獲得した選手で正しいのはどれ?

① 柔道・野村忠宏の金メダル5個
② 競泳・北島康介の金メダル6個
③ 体操・加藤澤男の金メダル8個
④ 体操・小野喬の金メダル13個
正解:③体操・加藤澤男の金メダル8個

加藤澤男は、1968年メキシコシティー大会で、団体総合、個人総合、床運動で3個、1972年ミュンヘン大会も団体総合、個人総合、平行棒と3個、1976年モントリオール大会では団体総合、平行棒と2個、3大会合計8個の金メダルを獲得しました。これは日本人最多の金メダル獲得数です。

小野喬は体操・鉄棒で、1956年メルボルン大会・1960年ローマ大会、跳馬で1960年ローマ大会、団体総合で1960年ローマ大会・1964年東京大会と5個の金メダルを獲得しました。また、銀メダル・銅メダルを4個ずつ獲得しており、一人で合計13個のメダルを獲得しています。こちらも日本人選手最多となっています。

野村忠宏は、柔道・男子60g級で、1996年アトランタ大会、2000年シドニー大会、20004年アテネ大会と3大会連続で金メダルに輝きました。北島康介は、2004年アテネ大会で、100m・200m平泳ぎで、2008年北京大会でも100m・200m平泳ぎで優勝し、合計4個の金メダルを獲得しています。

体操ニッポンの遺伝子

2024年パリ大会、体操男子団体で日本は2大会ぶりの金メダルを獲得しました!本日の個人総合決勝には岡慎之助選手と、オリンピック連覇がかかる橋本大輝選手が登場します。期待ですね。

日本が初めてオリンピックの体操競技に出場したのは1932年ロサンゼルス大会です。団体の順位は5位。しかし5チームしか出場していなかったのです。そこから強化を進め、1956年メルボルン大会で小野喬が種目別鉄棒で日本体操界初の金メダルを獲得。1960年ローマ大会で遂に悲願の団体金メダルに輝きました。

小野喬は1964年東京大会の開会式で選手宣誓の重責を果たしました。妻の清子とは1960年ローマ大会と2大会連続で夫婦で出場し、「夫婦でメダリスト」となっています。

小野夫妻は引退後、スポーツクラブを立ち上げました。スポーツに親しんでもらいながら、子どもたちの体力増進を図り、ゆくゆくは将来のオリンピック選手に育ってもらうことを目指して、指導を開始したのです。自宅の近くの寺の施設を借りて始めた、我が国第1号のスポーツクラブです。このムーブメントはやがて大きなうねりとなり、国内にいくつものスポーツクラブが誕生し、そして体操や水泳などの競技でトップアスリートを数多く輩出するようになりました。

小野喬・清子の遺伝子は確実に受け継がれ、育っているのです。
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著者プロフィール

笹川スポーツ財団は、「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進するスポーツ専門のシンクタンクです。スポーツに関する研究調査、データの収集・分析・発信や、国・自治体のスポーツ政策に対する提言策定を行い、「誰でも・どこでも・いつまでも」スポーツに親しむことができる社会づくりを目指しています。

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