ロッテ石垣島キャンプ日記 2月11日編

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【井口監督と森脇コーチ】

 紅白戦はあいにくの雨天中止となった。前夜から振り続いた雨は朝になっても止むことはなかった。前日の休日もずっとスマホで天気予報をチェックし空を眺めていた井口資仁監督は残念そうに渋々、中止を決断した。

 「このキャンプ、みんなとても良い手ごたえがあった。その感覚を実戦で見たかった。若い選手たちの仕上がりを見るチャンスだっただけに残念だね」

 恨めしそうに降りしきる雨を眺めた。手応え十分のキャンプとなった。打者は振り込み、投手陣は第1クールから早い仕上がりを見せた。特に若手選手たちが存在感を見せてくれたことが嬉しかった。

 「どこまでこのキャンプで若い子が成長したかを見たかったね」と若手の頑張りに目を細めながらも、報道陣からバットを振り込む量が増えた事を問われると「ボクにはそれが普通に見える」と目をカッと見開きながら返答した。

 「練習量をこなすのは当たり前の事。それがキツイとか多いとか言っているようでは上の壁はぶち破れない。これはキャンプで終わりではなく一年を通して貫いてもらいたい。強いチームはどこも練習量が多いし濃い練習をしている」

 石垣島キャンプを2月12日に打ち上げ、沖縄本島に移動する。若手中心のメンバー構成。実戦の中で育てていく。「安田と山口はほぼフル出場してもらう。試合に出ない日はウェートの日とか打ち込みの日になる。4番は安田で行くことが多いけど山口も試してみたい」と構想を話す。一方で石垣島に残り調整を任せる中堅、ベテランに関しては「この期間に打者は振り込んで、投手はしっかりと投げて調整をして欲しい」と全幅の信頼を置いての一軍合流の時を図る。

 紅白戦を中止にせざるをえなかったことを、とにかく悔しがった指揮官。それは充実の証。感じ取っていたこの手ごたえを肉眼でしっかりと確かめたかったからだ。若手選手の底上げ。若い力に負けじと状態を上げていく中堅、ベテランの存在。マリーンズは円熟の時を迎えようとしている。

千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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