ロッテ石垣島キャンプ日記 2月8日編

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【グラウンド整備を行う井口資仁監督】

 南の島独特の優しい風が吹いた。晴天に恵まれている2021年の石垣島キャンプ。2月8日は強い日差しの合間に少しだけ雲がかかり、涼しさを感じる時間帯もあった。井口資仁監督はいつもと変わらず練習を凝視した。微動だにせず仁王立ちという表現が近いだろうか。フリー打撃が始まると場所を変えて選手たちの打つ姿を見つめる。一塁、二塁の定位置、さらに遊撃、三塁。気がつけば移動をして別の場所から練習を見ている。

 「色々な角度から見ていると発見や気付くこともあるしね。ケージ裏では分からないことは多々ある。打撃の横ではノックも打っている。そういう動きも内野からの方が分かりやすい」と井口監督

 監督はケージ裏で選手たちを見守るのがよくあるプロ野球の練習風景だ。しかし、マリーンズの指揮官がその定位置にいることは極めて稀。大体、内野から見つめる。そしてもう一つ、井口監督が練習を見守りながら行っているのはトンボを使ってのグラウンド整備。打撃練習の合間などに丁寧に内野の土をならしている。

 「自分に出来ることはしたいという気持ち。なによりも選手に怪我をして欲しくないからね。特にここは土のグラウンドだから気を付けないといけない」

 キャンプ地ではアクシデントが起きない事を願いながら懇切丁寧に整備をしている指揮官の姿がある。その想いが野球の神様に伝わっているかのように今キャンプここまで順調に消化している。

 「選手たちが疲れているような時は練習量を調節したり、メデイカルチームや色々な方面の意見も聞きながら練習メニューを考えながらやれている。順調」。

 井口監督の表情からもこのキャンプが充実したものとなっている事が良く分かる。早いものでキャンプも10日の休日を挟んで残り3日。12日に石垣島キャンプを打ち上げて、外試合初戦は沖縄本島に場所を移して13日のイーグル戦(金武)。優しい風に包まれながらマリーンズは臨戦態勢に入りつつある。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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