マリーンズ広報のよもやま話 第13話

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【千葉ロッテマリーンズ梶原 紀章広報メディア室長 撮影 加藤夏子】

 レギュラーシーズン残り22試合となった。泣いても笑っても一カ月以内にシーズンの順位が決まる。現在は3位。優勝も狙えるし、最下位の可能性も0ではないというシビアな状況。ここまで極端なシーズンは最近はなく、なかなかシビれる。この一カ月はあらゆる状況に対応できるように心の準備をしていかなくてはならない(優勝祝勝会の準備なども)。ということでなかなかスケジュールが立てにくい中で日々の業務をこなしていかないといけない。

 最近、意識しているのは「ゆとり」を持つ事。若い頃はガムシャラに出来るだけ多くの仕事を出来るだけ一日に詰め込んでひたすら突っ走っていたが43歳になった今はそういう年頃ではないと思う。一日の仕事にある程度のゆとりを持つ事で万が一の事態が発生した時に対応できるようにする。もしくは遊軍的に動くことで、弱っている部分をフォローしたり、逆に厚みを持たせたい部分に自分を投入することで成功の最大化を心がけている。

 現状は少し俯瞰的な立場でチーム成績を観察しながら、タイミングを見て、その時にもっとも的確な情報を投入すべく準備をしている。そういう意味では8月22日にチームスローガン「マウエ↑」の進化バージョンとして「↑」を一つ増やして「↑マウエ↑」を投入。その時点では5位だったチームはその後、5勝2敗で3位まで浮上。文字通り、「↑マウエ↑」の展開となっているのは非常に冷静な判断だったと我ながら思う。

 現時点でのシーズン最終戦は9月24日の埼玉西武戦(ZOZOマリンスタジアム、18:15)。一カ月を切った中でどんなドラマが生まれ、そのドラマをどのように感動の最大化につなげられるか?少し「ゆとり」を持った状態で、しっかりとした判断を下していきたい。

文・千葉ロッテマリーンズ広報メディア室 梶原 紀章(かじわら・のりあき)

 1976年8月18日生まれ、大阪府吹田市出身。東京都私立郁文館高校〜関西大学。99年に産経新聞社に入社後、サンケイスポーツ運動部に配属し、00年にオリックス担当、01年から04年まで阪神担当。05年に千葉ロッテマリーンズに入団し主に広報業務を担う。11年にはチケット営業を経験。現在は広報メディア室室長
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

球団に関するニュース、球団広報によるコラム、オフィシャルライターによるチームのこぼれ話や球団情報をお届けします。お楽しみに!!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント