プロローグ

 東京五輪の男子マラソン代表(中村匠吾・服部勇馬・大迫傑)全員が経験し、今や多くの国民が注目する箱根駅伝。この箱根駅伝において、監督就任以来、優勝3回、準優勝5回、3位2回、シード落ちなしの成績を誇り、その緻密かつ意表を突く区間配置などから「知将」との異名をもつ東洋大学・酒井俊幸監督。それだけでなく、柏原竜二、設楽兄弟、服部兄弟、昨期の学生長距離界のエース相澤晃など、多くのトップランナーを育ててきた。そんな酒井監督のチームならびに選手育成のメソッドとその指導哲学を書籍「怯まず前へ」から一部を抜粋して公開するとともに、新チームとなった現在の状況と今後の展望をインタビューで追加する。

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酒井俊幸監督、特別インタビュー

怯まず前へ 常に結果を出し続けるチームと強い心の作り方

写真提供:株式会社ポプラ社

 32歳という若さで東洋大学陸上競技部(長距離部門)の監督に就任し、翌年の箱根駅伝で優勝。その後も「箱根駅伝において10年連続で3位以内」「学生3大駅伝(箱根駅伝・全日本大学駅伝・出雲駅伝)ですべて優勝」という驚異的な記録を達成した著者が実践するチーム作りと指導法。東京五輪内定(マラソン:服部勇馬選手、競歩:川野将虎選手、池田向希選手)選手を輩出した、世界で活躍するための考え方も収録。スポーツナビ未掲載を含む全6章。

出版社:株式会社ポプラ社

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