ドジャースキャンプレポート2025(毎週木曜日更新)

日本でのメジャー開幕に選手たちの反応は? 投手・大谷翔平の早期復帰への影響も

丹羽政善

投手・大谷翔平の復帰時期は…

開幕は打者に専念するものの、「投手・大谷」復活に向けて慎重に調整を続ける 【Photo by John E. Moore III/Getty Images】

 日本へ出発するまでにライブBPで投げても、日本にいる間はスケジュールが不規則になるので、結局はプログラムがリセットされる可能性がある。であるなら、打者出場と投手のリハビリを両立させるために、無理なスケジュールを組む必要はない――そんな判断が裏で働いたよう。

 幸い、現時点でドジャースの先発陣は、ボビー・ミラーがピッチャーライナーを頭に受けた影響で調整が遅れているが、山本由伸、佐々木朗希、タイラー・グラスノー、ブレーク・スネル、ダスティン・メイらが順調に仕上がっている。仮に故障者が続出していたとしても、先を見据えた場合、大谷を急いで復帰させる必要などない。

 今回、肩、肘に張りなどが出たわけではなく、キャッチボールは続けているので、5月の復帰予定が、極端にずれることもないのではないか。3月下旬から再びブルペンに入り、4月半ばからライブBPを行うとすれば、5月半ばの復帰が見えてくる。

 さて、この記事が公開される頃、ドジャースの選手らはまだ機中か。いや、読む時間によってはもう東京に到着しているかもしれない。いずれにしても今日から19日まで、ドジャース、大谷の一挙手一投足が、あらゆるメディアで報じられることになる。

 ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は昨年、「東京ドームの客席を青一色で染めてみたい」と話したが、そんな光景が実際に見られそうだ。

 ちなみに、カブスのチームカラーも青なので、紛らわしい。

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著者プロフィール

1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

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