これまでもこれからもタックルして起き上がっての連続。嶋田直人は“有終の美”まで駆け抜ける
ディビジョン1の公式戦がなかったバイウィーク期間中の3月7日。イーグルス一筋11年目の“ワンクラブマン”嶋田直人が、今季限りで現役を退くことを表明した。横浜Eからの正式リリースが発表される前の全体ミーティングでのこと。嶋田本人の口から現役引退をチームメートに告げると、普段はイジってくる仲間たちから、「もっと(現役を)やってください」と懇願されたことがうれしかった。
「もうそろそろかな…」と“現役引退”の文字が頭に浮かぶようになったのは、ここ数シーズンのこと。また、昨季が終わると、クラブスタッフからあと2キャップでジャパンラグビー トップリーグ・リーグワン通算100キャップに到達することが告げられた。節目の記録を達成するシーズンが引き際かもしれない。現役引退の決め手について、嶋田があらためて口を開いた。
「通算100キャップという大きな節目が見えた中で、それを取って現役を終えてもいいかもしれないと思いました。イーグルスの生え抜き選手として初めての記録を達成できたこと、また引き際やセカンドキャリアの準備期間も含めて、今季限りにすることを決めました」
なお、長らく“事務機ダービー”としてしのぎを削ってきたBR東京は「リコーにだけは負けんな」と植え付けられてきた相手。特別なライバルチームとの対戦を前に、フランカーで先発予定の嶋田は言った。
「タックルして、起き上がって、タックルして、また起き上がって、ブレイクダウンに参加することでチームに貢献したいです」
“現役ラストダンス”を飾る有終の美へ。「国立での優勝」を目指す嶋田から、最後の最後まで目が離せない。
(郡司聡)
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