“ヤクルト愛たっぷり”磯山さやかが信じる燕のV字回復 45歳左腕&村上の後継者、つば九郎への感謝の想い

今季のヤクルトの予想順位は?

【(c) フジテレビ】

 番組内では、その後も『ヤクルト優勝へのキーワード!』のテーマで盛り上がり、強力なクリーンアップへと繋ぐための「1、2番打者」構想、さらに日本ラストイヤーと言われる主砲の「村上宗隆」への期待を、磯山、吉田の2人揃って熱弁。そして出現が期待される「ニュースター」には、磯山は大卒3年目外野手の澤井廉の名前を挙げた。

「ファームの時から本当に長打力がある。今年、“村上選手の後継者なんじゃないか”って感じで活躍してもらって、(村上が)メジャーに行っても“ヤクルトには澤井がいます”って、安心させて欲しい」

 中京大中京高から中京大を経てドラフト3位でヤクルト入りした澤井は、プロ1年目にイースタン・リーグで打率.262、18本塁打、56打点を記録して本塁打王に輝いた。そして故障明けだった昨季は9月に待望のプロ初本塁打を放った。磯山の期待も高まるはずだ。

「去年も期待する選手として名前を挙げていたんですけど、一軍定着までは難しくて…。でも、村上選手の後継者ってなると、やっぱり澤井選手が一番近いんじゃないかと思う。村上選手がいるうちに色々と盗んで、いろんなものを吸収して、開花してくれたら嬉しいです。あとちょっとだと思うんですよね。どこかできっかけを掴んでくれたらと思っています」

 番組ではゲスト2人のセ・リーグの順位予想も公開され、吉田が堂々と「1位・ヤクルト」と記した一方、磯山は「3位・ヤクルト」と控えめ。吉田から「え?ちょっと待ってよ!あれだけ優勝へのって言うてたのに!」とのツッコミを入れられた磯山は、ややしどろもどろになりながら「CSもあったりするから」、「他のチームもまだ勢いがあったりするから」、「気持ちはヤクルト1位!」と訴えた。

「また一緒にビールを飲みたかった」

 果たして、今季のヤクルトはどのような戦いを演じるのか。磯山が燕党となって以降、「3年連続でBクラスになったことがない」というジンクスもあるが、それ以上に「勝ちたい」、「優勝を届けたい」という理由が、2月19日に担当者の死去が発表された球団の名物マスコット『つば九郎』への想いである。

 番組内では「始球式をやらせてもらった時、すごく緊張してたんですけど、つば九郎が笑わせてくれた。とにかく面白い、豪快な方でした」と語った磯山。収録後にも、つば九郎への感謝の言葉を並べた。

「最初に知らせを知った時は信じられないというか…。先月もお仕事で一緒でしたし、いるのが当たり前だった方がいなくなって…いまだに信じられない気持ちですね。つば九郎って、ずっといましたし、ずっといるものだと思っていましたから。大きい存在が飛び立ってしまって悲しいです」

 神宮球場に行けば、必ず会うことができたつば九郎。思い出は多く、感謝の気持ちは大きい。

「フリップ芸で『だれ?』とか、『もっといいひといないの?』とか、私のこともイジってくれて、その人がおいしくなるように、面白くなるようにしてくれた。そういう風にネタにしてくれるのが嬉しかったですね。試合中継でカメラに抜かれた時も、私が載ってる雑誌を読んでいる姿を見せてくれたりして(笑)。ありがたかったです。担当の方は本当、その場を盛り上げてくれる、気配り上手な方でした。本当に感謝です。だからもう1回、一緒に飲みたかったなって思います。また一緒にビールを飲みたかったですね」

 2021年、22年とリーグ連覇を果たしながら、2023年、24年と連続で5位に終わったヤクルト。磯山は「悲しいことも含めて、今年のヤクルトにはいろんな要素がある。それをパワーに変えてもらいたい」と期待する。果たして、V字回復なるか。『タッチ』の浅倉南に憧れ、高校時代に野球部マネージャーとなった磯山が2025年、ヤクルトに贈る“愛”と“声援”は、これまで以上に大きいようだ。

(取材・文:三和直樹)

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