25年J1・J2「補強・戦力」を徹底分析!

25年Jリーグ・ブレイク予想…20歳前後の若手限定、将来の日本代表必至の10人は彼らだ!

池田タツ

5位:大迫塁(MF)C大阪←いわき

04年10月13日生まれ(20歳)・プロ3年目

いわきでは左サイドを務め、プレーの幅を広げた大迫。ボランチのみならず左サイドで起用される可能性も(写真はいわき時代のもの) 【(c)J.LEAGUE】

 高校時代は神村学園高のキャプテンとしてチームを高校サッカー選手権ベスト4に導いた。23年にセレッソ大阪に加入し、昨季は期限付き移籍でいわきFCへ。いわきではフィジカルを強化し、たくましさを身につけて帰ってきた。

 キックの精度は折り紙付き。なかでもプレースキックを武器としており、いわきでの初ゴールも直接フリーキックから決めている。いわゆる「センスがある」と評したくなるイマジネーション溢れるプレースタイルは観る者をワクワクさせる。新監督を迎え、横一線のスタートとなる今季、ボランチや左サイドでのレギュラー奪取に期待がかかる。

4位:市原吏音(DF)大宮/J2

05年7月7日生まれ(19歳)・プロ2年目

ジュニアから大宮で育ってきた生え抜き中の生え抜き。18歳5日でのトップデビューはクラブ最年少記録だった 【Photo by Hiroki Watanabe/Getty Images】

 28年ロス五輪代表のセンターバックとして活躍が期待されるテクニカルなDFで、22年カタール・ワールドカップにトレーニングパートナーとして帯同した。大宮アルディージャU‐18在籍時からトップチームの試合にレギュラーとして出場し、プロ契約となった昨季はJ3を戦うチームにシーズンを通して貢献した。

 学生時代は学業も優秀だったようで、いつも明るくニコニコ笑顔がトレードマーク。今季はチームがより技術を必要とするサッカーを志向するため、左右両足で鋭いパスを蹴る市原の活躍の場が増えそうだ。さらに一皮むけるためにもセットプレーからのゴール数に期待したい。

3位:南野遥海(FW)G大阪←栃木

04年5月13日生まれ(20歳)・プロ3年目

3年ぶりにG大阪に復帰した南野。武者修行中にはJ3で10得点、J2で7得点と結果をしっかり残した 【池田タツ】

 ガンバ大阪ユース在籍中の22年に2種登録でトップデビューを果たすと、翌年、トップチームに昇格してすぐに期限付き移籍を果たし、J3のテゲバジャーロ宮崎とJ2の栃木SCで2年間の武者修行。今季、満を持して帰還した。

 ザ・ストライカータイプでフィジカルも強く、強烈なシュートが持ち味。練習では先輩に臆することなく細かい要求をする姿勢に、福岡将太も「こういう要求をする選手が増えればガンバはもっと強くなる」と絶賛する。開幕スタメンを狙えるのはもちろん、ベルギーへ移籍したアカデミーの先輩・坂本一彩の穴を埋めるべく、シーズンを通して主力として活躍することが期待されている。

2位:新保海鈴(DF)横浜FC←山口

02年8月16日生まれ(22歳)・プロ5年目

横浜FMや松本で活躍した田中隼磨氏を父に持つ新保。福森と組む左サイドは横浜FCの大きな武器になりそうだ(写真は山口時代のもの) 【(c)J.LEAGUE】

 左サイドから積極果敢に攻撃参加する姿は、J2、J3のファン・サポーターの方々にはもはやお馴染みだろう。セレッソ大阪U‐18からレノファ山口に加入したあと、テゲバジャーロ宮崎、いわてグルージャ盛岡に期限付き移籍をして、どのチームでも存在感を発揮してきた。

 昨季は山口に帰還し、左サイドバックながら8アシストをマーク。これはチームトップの成績だった。注目すべきは味方が合わせやすい左足のクロスの球質。間違いなくJ1でも通用する選手だと太鼓判を押したい。

1位:中島洋太朗(MF)広島

06年4月22日生まれ(18歳)・プロ3年目

トップ下もこなすが主戦場はボランチ。昨季限りで引退した青山敏弘コーチ(右)から多くを学びたい 【(c)J.LEAGUE】

 父親はサンフレッチェ広島やジェフユナイテッド市原・千葉で活躍した中島浩司。17歳4カ月でのプロ契約は、数々の俊英を輩出してきたクラブにあって歴代最速だった。23年11月のU‐17ワールドカップではボランチとして4試合すべてにスタメン出場。昨季は7月のアビスパ福岡戦でリーグ戦初スタメンを飾り、8月のシュツットガルトとの親善試合でゴール奪取と階段を駆け上がった。

 パス、ドリブル、クロスとあらゆる技術レベルが高いだけでなく、守備的中盤の選手としてのボール奪取能力も魅力。中盤でのゲーム構成力や展開力にも長けており、10代のうちにプロでも試合を支配する選手になるのではないか。

(企画・編集/YOJI-GEN)

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著者プロフィール

株式会社スクワッド、株式会社フロムワンを経て2016年に独立する。スポーツの文字コンテンツの編集、ライティング、生放送番組のプロデュース、制作、司会などをこなし、撮影も行う。湘南ベルマーレの水谷尚人前社長との共著に『たのしめてるか。湘南ベルマーレ フロントの戦い』シリーズがある。

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