“フットボール×音楽”を体現するGAKU-MC 飽くなきサッカー愛と明かされた華麗な交友録

MONDAY FOOTBALL on TVer

GAKU-MCが『MONDAY FOOTBALL on TVer』にゲスト出演。サッカー愛を語った 【写真:三和直樹】

 毎週月曜日19時から、TVer完全オリジナルコンテンツ、フジテレビ『MONDAY FOOTBALL on TVer』がVOD配信されている。MCは選手知識随一の青嶋達也アナウンサーとサッカーに興味津々のプロフィギュアスケーター本田真凜。海外リーグでの日本代表選手の活躍やビッグクラブのスター選手などのプレーを“イッキ見せ”しながら、毎週、様々なゲスト招いてサッカーを盛り上げている。

 1月20日の配信では、本田マネージャーの代役を西山喜久恵アナウンサー務めた中、熱狂的サッカーファンであるラッパーのGAKU-MC氏がゲストで出演した。番組内での発言から収録後にも聞いた言葉の数々、彼の“サッカー愛”を紹介したい。

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「入場料というよりも参加料」

 日本サッカー界が飛躍的な進歩を遂げた1990年代前半に青春時代を過ごした世代にとって、GAKU-MCを知らない者はいない。Jリーグ発足翌年となる1994年にEAST ENDのMCとして『DA.YO.NE』をスマッシュヒットさせ、1990年代後半から2000年代前半の日本語ラップのムーブメントへとつながる大きな役割を担ったのだ。

 そのGAKU-MCは、ミュージシャンを志す前は、プロサッカー選手を夢見るサッカー少年だった。だが、その道半ば、高校1年生のときにサッカー部を退部。好きだったサッカーを毛嫌いし、自ら遠ざける日々が続いた。

「小学3年からサッカーをやって、ポジションはMFかFWをやることが多かった。でも、高校1年のときにチーム内でレギュラーポジションを取れなくて、そこで“こんなの僕のいる場所じゃない”ってサッカー部を辞めて、そこから音楽を始めて、ヒップホップに出会った。その頃は“音楽をやるためにサッカーを辞めたんだ”という気持ちでしたね。でもそこから巡り巡って、音楽をやっていたおかげでいろんな仲間ができて、今はサッカーの仕事をできるようになった」

 サッカーの代わりに音楽にのめり込み、そして成功を収めたGAKU-MCだったが、1996年のアトランタ五輪のマイアミの奇跡をテレビで見て、忘れていた“熱”を取り戻した。そこからはどんなときも、怪我でない限りは「週に2回はやってますね」とサッカーコートでボールを蹴り続けてきた。そして2013年にサッカー仲間として親交のあったMr.Childrenの桜井和寿氏とユニット「ウカスカジー」を結成し、サッカー日本代表の応援ソングも手掛けるようになった。

 応援にも“熱”が入った。日本代表が出場したW杯は、2002年の日韓大会以降、毎大会現地に赴いている。観戦場所は、ほぼゴール裏。日本代表のサポーターに混じり、声をからしながら選手たちを鼓舞し続けてきた。

「もちろん全試合じゃないですけど、日韓W杯のベルギー戦での鈴木隆行のゴールとか、ロシアW杯のロストフの悲劇とかは、ゴール裏にいましたね。でも実は、僕がスタジアムで応援したW杯の試合で、前回のカタールW杯のドイツ戦が初めての勝利だったんです。だからもう、膝が崩れるぐらい嬉しくて、あの夜のことはすごく覚えていますね。ゴール裏の理由? もちろんサッカー全体を見るにはスタンド中央の席が見やすいのはわかっているんですけど、ゴール裏でみんな一緒になって声を出して拳を動かすことで、ピッチ上で戦っている選手たちの役に立てる瞬間が少しでもあるんじゃないかと思うんです。だからチケット代は入場料というよりも参加料という気持ちですね」

スーツ姿での自己紹介から「GAKUセレクション」発表

 その“熱狂的サポーター”のGAKU-MCが、『MONDAY FOOTBALL on TVer』にゲストとして招かれた。

 冒頭、代役MCの西山アナウンサーがレアル・マドリードの特注ユニフォーム姿で登場し、青嶋アナウンサーとの昔話に花を咲かせた後、ウカスカジーの『勝利の笑みを 君と』に乗せてGAKU-MCが黒のスーツ姿で登場した。そして「若い!」との言葉に「エムボマとタメ(同い年の54歳)です」と返した後、昨年12月に松井大輔氏の引退試合に出場した際のプレー映像に「可もなく、不可もなく、ケガもなく。楽しい時間でした」と振り返ったところから、番組がスタートした。

 番組本編では、先週末に行われた各国欧州リーグの注目試合をハイライト映像で振り返った。そこでマンチェスター・ユナイテッド戦で1得点1アシストをマークしたブライトンMF三笘薫に対して、GAKU-MCは「三笘、大好きなんです」と明かし、三笘の“膝上丈ストッキング”を意識しているという長い靴下を生披露。さらに今でも年間100試合程度に出場している中で「左サイドで(ボールを)持って、中に仕掛けるふりして縦に抜けるというプレーはよくやっています。チームメイトから“もう辞めなさい”と言われるぐらい」と“三笘愛”を語った。

 そして「マンデーセレクション」のコーナーでは、J1月間表彰選考委員会の特任委員のGAKU-MCにちなみ、昨季のJ1リーグの月間ベストゴールを改めて紹介し、独断での「GAKUセレクション」も発表した。

 その第3位は「技術の高さが凝縮されたゴール」として大阪の宇佐美貴史の第33節の札幌戦での切れ味鋭いドリブルからゴール、第2位には「これは一同驚愕だった」として浦和のチアゴ・サンタナの第6節のFC東京戦での超ロングシュート弾。そして第1位には「こんなにドリブルできる若い選手が出てきたのか!」と、磐田(当時)の古川陽介が第20節で東京Vに決めた自陣からの長距離ドリブル弾を選出した。

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著者プロフィール

★毎週月曜よる7時頃~1週間のVOD配信! ★フジテレビのスポーツニュース番組すぽると!の名物コーナー、MONDAY FOOTBALLがTVerオリジナルで登場! プレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、ブンデスリーガ、エールディビジで活躍する日本代表選手の活躍やビッグクラブのスター選手のプレーをイッキ見せ! また珠玉のゴールを集めたマンデーセレクションもお届けします。 MCには選手知識は随一の青嶋達也フジテレビアナウンサーとサッカーに興味津々のプロフィギュアスケーター本田真凜。 毎回、代わる代わる登場する解説者やレジェンド、サッカー大好き著名人らも大きな見どころです!

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