毎週月曜日19時から、TVer完全オリジナルコンテンツ、フジテレビ『MONDAY FOOTBALL すぽると！on TVer』がVOD配信されている。MCは選手知識随一の青嶋達也アナウンサーとサッカーに興味津々のプロフィギュアスケーター本田真凜。海外リーグでの日本代表選手の活躍やビッグクラブのスター選手などのプレーを“イッキ見せ”しながら、毎週、様々なゲスト招いてサッカーを盛り上げている。

　12月9日の配信では、「言語化の鬼」の異名でも呼ばれる新進気鋭のサッカー解説者にして元Jリーガーの林陵平氏をゲストに招き、戦術ボードも使いながらサッカー談義に花を咲かせた。

　東京都出身の林氏は1986年9月8日生まれの現在38歳。東京ヴェルディの下部組織で育ち、明治大学から2009年に東京ヴェルディに出戻り加入。長身FWとして活躍し、柏レイソル、モンテディオ山形、水戸ホーリーホックなど国内6クラブでプレー。2020年に現役を引退した後、2021年から東京大学ア式蹴球部で3年間に渡って監督として指揮を執った。その東大時代の経験が、言語化にこだわり、サッカーを伝える術を磨いたキッカケであり、現在の活動の礎になっているという。

「東大の監督をしたからですね、間違いなく。選手時代は自分がやる方だったので、サッカーを伝えるというようなことはしていなかった。でも監督になってから全体の構造で試合を見るようになりましたし、頭のいい子たちを理解させるためには言語化できていないといけない。選手を動かすためには伝えないといけない。伝えるためには言語化しないといけなかった」

　東大の監督退任後は、磨き上げた言語化能力を国内外のサッカー中継での解説で如何なく発揮してきた。そして今年は、日本サッカー協会（JFA）のS級ライセンス（10月からProライセンスに改称）取得のための講習会を受講しており、来年1月予定の海外研修を経て、JFAからを認定を受ければ、Jリーグのトップチームでの監督就任が可能になる。

　その林氏は今回、『MONDAY FOOTBALL すぽると！on TVer』に初出演した。冒頭、時差のある海外サッカーの解説業もこなしながら国内での露出も高く忙しい日々に、青嶋アナウンサーから「いつ寝てるんですか？」の問いに、「よく聞かれるんですけど…、ほぼ寝てないです」と林氏が答えたところから番組がスタートした。

　オープニングトークでは、林氏が実際の解説時に使用した分析ノートやサッカー用語がびっしりと書かれた“言語化メモ”が公開され、「細かく、短く説明するため」、「どんどんプレースピードが速くなっているので、その短い時間に解りやすく伝えるため」と説明。そこで青嶋アナウンサーから「本田真凜のファッションを言語化すると？」との“無茶振り”にも、林氏は「構造的にはアグレッシブなスタイルよりも安定感のあるスタイルですね」と素早く言語化。「その通りです！」と本田さんは納得の笑みを浮かべた。