“言語化の鬼”林陵平氏が『MONDAY FOOTBALL すぽると!on TVer』初出演! 現代サッカーを分析しながら語った自らの礎と今後の野望

MONDAY FOOTBALL すぽると!on TVer

バルサのハイライン突破の“新戦術”?

現在38歳、Proライセンス取得間近の林陵平氏の今後の“進路”に注目が集まる 【写真・三和直樹】

 その後、番組では三笘薫が出場したブライトンの試合を皮切りに、プレミアリーグの注目試合をハイライト映像とともに紹介した。林氏は今季好調なチェルシーの要因、売り出し中のイングランド代表MFコール・パーマーのパネンカ解説に加え、調子の上がらないマンチェスター・シティが抱える問題をボード解説。そして本田さんからのリバプールの日本代表MF遠藤航選手の出場機会の少なさに対する質問にも監督目線を交えて的確に答えた。

 続いてブンデスリーガ、ラ・リーガの試合も振り返り、バイエルンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツの技術の詰まったゴールシーンやバルセロナのハイライン戦術のメリットとデメリットを詳しく解説した。その上で林氏は「これから考えられるのは、パスを出すフリをしてそのまま自分で突破するようなことがあるんじゃないか?昔、野人・岡野(雅行)さんがやっていたようなイメージ」とハイライン突破の“新戦術”も披露した。

 さらにヴィッセル神戸の連覇、2位サンフレッチェ広島、3位FC町田ゼルビアという順位で幕を閉じた今季のJリーグを「ポゼッションというよりもゴール方向に進むチーム、インテンシティ、強度の高い、走る、戦う、切り替えが早いというチームが上位に来た」と振り返った。

Jリーグの課題と今後の人生プラン

 番組収録後の取材では、その“ポゼッションよりもインテンシティ重視”のJリーグの現状と神戸の強さについて「神戸の個のクオリティは特質なもの。大迫(勇也)、武藤(嘉紀)がいると前線で収まる。それを有効に使うために長いボールが増える。守備も前からプレッシャーをかけて奪えるからショートカウンターが増える。選手のキャラクターが関係している」と改めて解説した。

 だが、林氏の理想は“そこ”にはないようだ。「それを上回るようなチーム、プレス回避をできるようなチームが出てくるともっとJリーグが面白くなる」、「ビルドアップできなくてもやりようはある。意味のあるロングボール、スペースを狙ったロングボールを蹴るチームに増えてきてもらいたいですし、個人的には相手のプレッシャーのかけ方によって、もう少し立ち位置の調整とか、こういう風にボールを運びますっていう提示があるともっと面白い」と、来季以降のJリーグ各クラブの“進化”を期待した。

 Proライセンス取得間近の林氏にとって、そのJリーグの監督就任が自身のサッカー人生における大きな目標にしている。「今の仕事も楽しい」、「自分がやりたいからできるわけじゃない。オファーがないとできない」としながら、「個人的には、もっと若い監督が出てこないとダメだと思いますし、僕は監督を目指してます。育成ではなくてトップチーム。(コーチから監督へ転身ではなく)一気にJリーグの監督を目指しています」と今後の野望を語った。

 最後に『MONDAY FOOTBALL すぽると!on TVer』について、『すぽると!』内のコーナーとして扱われていた頃から「よく観てました」という林氏は「当時は海外サッカーの映像を見るために夜中まで起きていたりしましたよ。音楽とかも懐かしかったですね」と笑み。今回の番組初出演を終えて「面白かったです。この番組は無料で観れますし、もっと多くの人に知ってもらって、多くの人に観てらえたらと思います」と番組の視聴者数アップにも願いを寄せていた。

(取材・文:三和直樹)

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