CS直前! 辻発彦&五十嵐亮太が2024年パ・リーグの「ビビった話」を告白

加賀一輝

ロッテ:2010年以来の「下剋上」は?

2年連続でCS進出を決めた吉井マリーンズは下剋上を狙う 【写真は共同】

 下剋上の鬼といえばロッテ。今季もしぶとい戦いで3位を確保しCSに進出。2010年以来の日本一を目指す。

 辻氏はロッテについて聞かれると、「強さしかないですよ」と苦笑混じりで返答。それもそのはず、今季のロッテは西武戦で開幕16連勝を含む21勝4敗と圧倒的な強さを発揮。解説席で幾度もその強さを体感してきたというのだ。

「2人の外国人(グレゴリー・ポランコ、ネフタリ・ソト)はよく打つし、最後ケガしてしまったけれど高部(瑛斗)君もよく打っていた。代わりに出てくる選手だって質が高いし、層が厚いですよ。中村(奨吾)君を三塁にコンバートしたのもあったし、吉井(理人)監督はさすがですね」

 ちなみに、五十嵐氏は辻氏に対して「誰よりもロッテのことを強いと思っていらっしゃる(笑)」と冷静に突っ込んでいた。

両氏が考える、短期決戦を戦い抜くための鍵

CSは10月12日に開幕。『ベースボールLIVE』では全試合生配信する 【スポーツナビ】

 いよいよ始まるCSに向け、短期決戦を戦い抜くための鍵とは? 両氏がそれぞれの見解を答えた。

 辻氏「監督として2度CSに出て負けた時は、先発投手の枚数の差を感じました。ライオンズは打ち勝ってきたチームなので波があるし、良い投手と当たったらそんなに打てないです。そこで安定して戦えるのは投手力なんですよ」

 五十嵐氏「やはり守り勝つことは大事。投手も含む守備力ですね。『そこでエラーか…』となると勝敗に繋がるので、守れることは大事です。ホークスで言えば、後半戦で抑えを務めた松本(裕樹)が離脱して、戻ってきた(ロベルト・)オスナは9回にハマるか決まっていない。その辺りをどう調整してくるか楽しみです」

 CSは10月12日からスタート。ファーストステージの日本ハムvs.ロッテ、ソフトバンクが待ち受けるファイナルステージともに『ベースボールLIVE』で全試合生配信の予定だ。

2/2ページ

著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント