川崎宗則、元MVP左腕にドラフト候補も参戦 もうひとつのプロ野球日本一決定戦が27日開幕
栃木GBの川﨑宗則 【写真提供:栃木ゴールデンブレーブス】
今回はドラフト候補も数多く登場するこの大会の見どころを紹介する。
5リーグの代表6チームがGCSの出場権を獲得
【画像提供:日本独立リーグ野球機構】
ルートインBCリーグ(BCL)からはシーズン2位の信濃グランセローズ(信濃GS)がプレーオフで勝ち上がり2年ぶりの出場。開催地枠として栃木ゴールデンブレーブス(栃木GB)も出場する。四国アイランドリーグplus(IBLJ)からは年間勝率は2位ながら、プレーオフの「トリドール杯 チャンピオンシップ」で連勝した愛媛マンダリンパイレーツ(愛媛MP)が開催地枠だった昨年に引き続き2年連続の出場となる。
日本海リーグ(NLB)は石川ミリオンスターズ(石川MS)が優勝し、BCLに所属していた2013年以来11年ぶりの出場。北海道フロンティアリーグ(HFL)は石狩レッドフェニックス(石狩RP)が2年連続の出場となった。
ヤマエグループ九州アジアリーグ(KAL)からはリーグ優勝した北九州下関フェニックス(北九州下関P)が初出場。昨年、一昨年とGCS連覇を果たしていた火の国サラマンダーズ(火の国S)はKALで3位に終わり、今年の出場権は獲得できなかった。
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かつてNPBに所属した選手の采配やプレーも見どころ
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2年連続の出場となるのは愛媛MPの弓岡監督と石狩RPの坪井監督。昨年はともにチームが悔しい敗戦を経験しただけに、今年はより高みを目指すだろう。信濃GSの柳澤監督は一昨年のGCS決勝で準優勝を経験しており、頂点を目指す戦いに再び挑む。ヤクルトから信濃GSに復帰した松井聖はコーチ兼任選手ながらリーグで12本塁打を放つ活躍を見せており、GCSでもチームを牽引する働きに期待がかかる。
今季から就任した石川MSの岡崎監督は阪神タイガースに籍をおいた状態での「派遣」という形で監督を務めている。北九州下関Pは西岡剛氏が今年2月に退任して総監督に就任し、松本監督が後を受けた。松本監督は投手兼任であり、リーグ戦では3試合に登板している。コーチ兼任選手の平間隼人(元巨人)は41盗塁でリーグの盗塁王を獲得するなどチームの中心選手となっている。
寺内監督が指揮する栃木GBはNPBで2012年シーズンMVPなど輝かしい実績のある吉川光夫(元日本ハムなど)、成瀬善久(元ロッテなど)の両コーチが選手兼任で在籍している。また、NPB、MLBで活躍した大ベテラン・川﨑宗則(元ソフトバンクなど)は選手として活躍しており、今年も36試合に出場、打率.346の結果を残している。
昨年のGCS決勝では最終回に埼玉武蔵ヒートベアーズ(埼玉武蔵HB)の清田育宏(元ロッテ)と火の国Sの山口翔(元広島)の力と力の真っ向勝負があり、観客を惹きつけた。結果的に四球となったその打席は引退が決まっていた清田の現役最終打席となった。
かつてNPBや海外で実績を積んだ監督、プレーヤーの様々なストーリーが交差する場もGCSの魅力であり、今年もどのようなドラマが見られるか楽しみにしたい。