セ・パ順位、ファンの予想は? 阪神「アレンパ」、オリックス4連覇に立ちはだかるのは

赤星元信

ファンが予想するパ・リーグ優勝チームは?

森・西武の黄金時代以来、パ・リーグで3連覇を達成したオリックス。4連覇を阻止するチームは? 【写真は共同】

1位予想: オリックス→ソフトバンク→ロッテ→楽天→西武→日ハム
2位予想: ソフトバンク→オリックス→ロッテ→西武→日ハム→楽天
3位予想: ロッテ→西武→ソフトバンク→日ハム→オリックス→楽天
4位予想: 西武→ロッテ→楽天→日ハム→ソフトバンク→オリックス
5位予想: 楽天→西武→日ハム→ロッテ→ソフトバンク→オリックス
6位予想: 日ハム→楽天→西武→ロッテ→ソフトバンク→オリックス


 ソフトバンク黄金時代の牙城を崩したのがオリックス。96年優勝以来、約四半世紀Bクラスが続いたが、リーグ4連覇となれば、75年からの阪急4連覇、90年からの西武5連覇以来となる。一方、「新庄剛志・日本ハム」は2年連続最下位から脱出できるか?
【オリックス】
1位予想:59.8%
2位予想:25.8%
3位予想:8.2%
4位予想:3.8%
5位予想:1.1%
6位予想:1.2%


 3年連続「投手4冠」の16勝・山本由伸(ドジャース)、11勝・山﨑福也(日本ハム)が退団しても、優勝候補の筆頭に挙げられる。次から次へと「新戦力」が結果を出す。今季も「中嶋聡マジック」が注目を集める。
 
 昨年はプロ未勝利の山下舜平大が開幕投手を務め9勝、新人王に輝いた。育成出身プロ6年目の東晃平も6勝0敗だ。今季は、プロ2年目の曽谷龍平や齋藤響介らに期待がかかる。
 
 打線は吉田正尚(レッドソックス)の穴を森友哉が埋め、今季はFAで広島から西川龍馬が加わった。
【ロッテ】
1位予想:5.3%
2位予想:19.5%
3位予想:29.9%
4位予想:24.7%
5位予想:13.7%
6位予想:6.3%

 
 今季、投手陣は小島和哉、種市篤暉、佐々木朗希、西野勇士、メルセデス、通算250セーブまであと32に迫る(昨年36セーブ)益田直也らが軸になる。

 打線はベテランから若手への過渡期であり、安田尚憲、山口航輝らのさらなる飛躍を、ボランコ、ソト(DeNAから新加入)の両大砲がカバーする。

 05年日本一、10年「3位から史上最高の下剋上」以来、優勝から遠去かっている。昨年はシーズン最終戦に負けていたら4位転落だった。しかも2位とはいえ、首位・オリックスに15・5ゲームも離されていた。吉井理人監督の2年目の手腕やいかに。
【ソフトバンク】
1位予想:26.5%
2位予想:41.8%
3位予想:20.6%
4位予想:5.8%
5位予想:3.5%
6位予想:2.9%


 1(中)周東佑京、2(指)ウォーカー、3(右)柳田悠岐、4(一)山川穂高、5(左)近藤健介、6(三)栗原陵矢、7(遊)今宮健太、8(捕)甲斐拓也、9(二)牧原大成らが続く打線は、切れ目がない。

 問題は投手陣か。エース・千賀滉大(メッツ)が抜けた穴はやはり大きかった。有原航平、和田毅、石川柊太、東浜巨、今季は中継ぎで実績のあるモイネロと大津亮介が先発に挑む。抑えには昨年26セーブのオスナが控えている。

 これらの選手を、2軍監督経験がある小久保裕紀・新監督がどう使いこなすか。
【楽天】
1位予想:1.8%
2位予想:2.5%
3位予想:6.9%
4位予想:24.0%
5位予想:31.2%
6位予想:32.3%


 投手出身監督ながら、チーム防御率6位で石井一久監督が退任することになった。新任の今江敏晃監督は12球団最年少監督の今季41歳。いかにチームを再建させるか。

 36歳・田中将大が日米通算200勝まであと3勝に迫る。岸孝之は40歳。通算236セーブの29歳・松井裕樹がパドレスへ移籍したため、抑えには34歳・則本昂大が回る。26歳・早川隆久、24歳・荘司康誠、新人の23歳・古謝樹らへの過渡期である。

 打線は、通算2000安打を狙う(現在1845安打)浅村栄斗が軸になる。売り出し中の村林一輝遊撃手、小郷裕哉右翼手が「実質2年目のジンクス」に挑む。
【西武】
1位予想: 2.9%
2位予想: 5.4%
3位予想:22.2%
4位予想:27.6%
5位予想:31.0%
6位予想:11.6%


 西武は伊原春樹、伊東勤、渡辺久信、辻発彦ら歴代の監督が就任2年目までにリーグ優勝を果たしているが、山川穂高の戦線離脱(今季FA移籍)は新監督・松井稼頭央にとって不運だった。しかし、2023年のスローガン「走魂」通り、チーム盗塁数は60個(6位)から80個(2位)に増加し、前の塁を狙う積極性が浸透した。

 先発投手陣はリーグ屈指の充実度を誇る。昨年、今井達也10勝、髙橋光成10勝、平良海馬11勝、隅田知一郎9勝、松本航6勝。さらにドラフト1位の武内夏暉が加わる。ソフトバンクから加入した甲斐野央、平井克典、増田達至らリリーフ陣の整備次第で上位浮上の可能性も高い。

昨年チーム防御率3位の投手陣にFAで山﨑福也が加わった。日本ハムが一気に順位を上げるか? 【写真は共同】

【日本ハム】
1位予想:3.7%
2位予想:5.0%
3位予想:12.2%
4位予想:14.1%
5位予想:19.5%
6位予想:45.7%


 先発陣の上沢直之がメジャーをめざして渡米したが、伊藤大海、加藤貴之、そして日本ハムからFAで加入した山﨑福也が先発3本柱を形成する。

 FA人的補償で加入した田中正義が覚醒し、ストッパーに君臨する。右の池田隆英、玉井大翔、左の河野竜生、福田俊ら、中継ぎ陣が充実。昨年チーム防御率リーグ3位の投手陣を活かせるかは、打線次第である。

 打線が弱いのは否めないが、万波中正が昨年25本塁打、本塁打王を射程圏にとらえた。新外国人のスティーブンソンは俊足、巧打。もう1人のレイエスはメジャー通算108本の大砲。この3人が機能すれば「新庄・日本ハム」は2年連続最下位脱出、Aクラスも狙える。
(企画構成:スリーライト)

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