さらなる躍進に期待のかかる広島 「ベテランと若手の融合」が今季のキーポイント
坂倉将吾が攻守の中心としてチームをけん引
【データスタジアム株式会社】
2番手にはベテランの會澤翼が控える。昨季は打率.172、1本塁打と思うような結果を残せなかったが、18年目を迎える今季は健在ぶりを示せるか注目したい。第3捕手の席は競争が激しく、経験豊富な磯村嘉孝を若手が追う形となっている。オープン戦では高卒3年目の高木翔斗が攻守にアピールを見せており、今後の成長が楽しみだ。
チームの浮沈を占う新助っ人の打棒
昨季の課題だった一・三塁には、シャイナー(写真)とレイノルズの2人を獲得。両者ともに長打力に期待がかかる 【写真は共同】
同じく貢献度でマイナスとなったセカンドは菊池涼介が長年レギュラーを張っているポジション。世代交代を考える時期にきているが、羽月隆太郎や矢野雅哉、韮澤雄也などの候補は、いずれも打撃に課題を残しており、レギュラー奪取にはさらなる成長が求められる。内野で得点貢献度が唯一プラスだったショートは、小園海斗が後半戦に打率.320を記録するなどし、攻撃面でアドバンテージとなっている。今季は年間を通した活躍を見せ、中心選手としてチームを引っ張りたい。
西川龍馬に代わる新レギュラーの台頭は
また、末包昇大も6月からの出場で2ケタ本塁打を記録するなどし、レギュラーの有力候補である。この春は左膝の故障で出遅れているが、すでにトレーニングを再開しており、4月中の一軍復帰を目指している。今季から外野手登録に変更となった7年目の中村奨成も、二軍では好成績を残し続けているだけに、そろそろ殻を破りたいところ。外野手は次世代のレギュラー候補が芽を出しつつあり、西川の抜けた穴を最小限に抑えられる可能性も十分秘めているだろう。