【Tリーグ日本ペイントマレッツ】スタッフコラム#12『lucky girls』
【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
【第1マッチ(ダブルス)】芝田 沙季・伊藤 詩菜 2-1 笹尾 明日香・麻生 麗名(11-10/1-11/11-8)
【第2マッチ(シングルス)】井上 真夕 1-3 赤江 夏星(11-9/4-11/2-11/6-11)
【第3マッチ(シングルス)】芝田 沙季 2-3 チョン・ジヒ(11-8/4-11/8-11/11-7/12-14)
【第4マッチ(シングルス)】渡会 宥 0-3 笹尾 明日香(4-11/10-11/10-11)
初開催の高松での初陣。嬉しいハプニングが起きた。メンバー登録していた佐藤選手と橋本選手が、北九州で行われているWTTファイナルズへ中国人ペアに勝利し決勝に駒を進めた。それ故、今日の試合欠場することとなったのだ。連勝を続けていたマレッツにとってはピンチと表現すべきかもしれないが、そのピンチはチャンスにもなり得たのだ。選手層の厚いマレッツでコートに立てる選手は一握り。なかなかめぐってこないチャンスを掴んだlucky girlsがいた。中学生の井上真夕選手と渡会宥選手だ。
試合前、大嶋監督はこんなことを話していた。「中学生にとっては本当にめったにない経験をできる機会になると思うんです。ずっと卓球をやってきていて、卓球にも慣れて試合もこなしていると新鮮さに欠ける時期だと思います。卓球台1台というコートで試合をして、沢山の方に観てもらうという機会はなかなかないでしょう。見てもらえる喜びを感じてもらって、もっと強くなりたい!とかちょっと気持ちが変わるきっかけになってほしいと思っています。あとは、青木選手や髙森選手よりも先にシングルスの試合に出場できるわけですから、やったー!と思ってやってほしいですね」いつもは試合前に落ち着いていてもピリッとする緊張感がある大嶋監督だが、こう話していたときの顔はとても穏やかで優しい顔つきで、我が子を温かく見守る陽だまりのように感じる瞬間だった。
初出場を果たした、中学生選手の井上真夕選手 【©日本ペイントマレッツ】
井上選手同様、初出場を果たした、中学生選手の渡会宥選手 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
マレッツとしては、ダブルスの“さきしな”ペアが何度もコミュニケーションをとり、前回の反省を生かして1勝を挙げたもののシングルスで勝ちを積み上げられず、開幕からの連勝が11でストップする結果となった。まだまだこれからだ。またここから『頂』に向けて一歩ずつ進んでいく。
(Text by Naoco.M/ Photo by Yusuke Nakanishi)
☆Today's ONE Shot☆photo by Yusuke Nakanishi
ダブルスで勝利を掴んだ時、二人と同時に会場全体が一気に沸いた。この瞬間が脳裏に焼きついている。 【©日本ペイントマレッツ】
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