【#経験者は語る】五十嵐亮太×糸井嘉男「移籍」のウラ話 電撃トレードから人的補償問題まで語り尽くす

中島大輔

まさかの“電撃トレード”に糸井さんは…

キャンプイン直前に告げられたあの電撃トレードの真相、そして当時の心境を糸井さん(右)が吐露してくれた 【写真は共同】

 第2回は、五十嵐さんと糸井さん自身が経験した「移籍」について。
 日米で移籍を6度した五十嵐さんは、「移籍するタイミングは常に刺激的でした」と振り返った。特に2009年オフにFA宣言してメッツに移籍後、アメリカで活躍するだけでなくマイナー降格、DFA(Designated For Assignment=40人枠から外す措置)からの移籍、メジャー昇格など激動の3シーズンを過ごしたなか、周囲とのコミュニケーションも含めて新たな環境に自然に順応できるようになったという。

 さらに印象に残っていると話したのが2013年、ソフトバンクと契約しての日本球界復帰だ。クローザーやセットアッパーを任された五十嵐さんに対し、当時オリックスで対戦した糸井さんは「魂がすごい」と意識させられたと振り返る。
 一方で糸井さんは同年、“電撃トレード”で日本ハムからオリックスに移った。栗山英樹監督が就任した2012年、2年連続で最高出塁率を獲得したオフ、木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾との交換で八木智哉とともにオリックスに移籍した。「トレードは急に言われるぞ」と聞いていたが、実際に通告された際のエピソードは生々しい。
 当時、糸井さんがトレードを望んでいるという報道もあったが、真相はどうだったのか。ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指して「揉めた」という経緯は、引退後だからこそ明かせる内容だった。

 また糸井さんは昨年オフ、日本ハムの吉田輝星とオリックスの黒木優太のトレードが決まった際に、自身のX(旧Twitter)での投稿が注目を集めた。
「日ハムのトレードは選手のことをめちゃくちゃ考えてるよ #経験者は語る」(2023年11月24日投稿より)
 糸井さんが明かした真意は、プロ野球におけるトレードという仕組み、活用法を考える上でも興味深い内容だった。

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著者プロフィール

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『プロ野球 FA宣言の闇』。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』(ともに亜紀書房)がミズノスポーツライター賞の優秀賞。その他の著書に『野球消滅』(新潮新書)と『人を育てる名監督の教え』(双葉社)がある。

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