識者が選ぶ「高校サッカー選手権ベストイレブン」 第102回大会で最も輝いた11人の顔ぶれは?

志水麗鑑
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市立船橋のFW郡司(左)は、前評判どおりの得点力を発揮してゴールを量産。神村学園のMF名和田(右)も2年生ながら高い攻撃性能を見せつけた 【写真は共同】

 第102回高校サッカー選手権大会は、残すところ国立競技場で行われる準決勝と決勝だけとなった。ここでは、高校サッカーに精通する識者が一足早く今大会のベストイレブンを選出。果たして、どんな顔ぶれになったのか。

ハットトリックを記録した2人を前線に

青森山田の米谷は準々決勝までに4ゴール。得点王争いでは、準決勝で対戦する市立船橋の郡司を1ゴール差で追う 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 4-4-2のフォーメーションで、ベスト4に進出した高校の選手をメインに11人を選んだ。

 2トップは得点王を争う2人を選出。市立船橋の郡司璃来(3年)は、高川学園との1回戦で鋭い切り返しから強烈ショットで先制点を決めると、PKで2ゴール目を奪った。さらにクロスをヘディングで合わせてネットを揺らし、ハットトリックを記録。星稜との3回戦では相手の最終ライン裏への抜け出しからGKとの1対1を冷静に制し、名古屋との準々決勝では巧みな動きでマークを剥がしてクロスを押し込んだ。

 清水エスパルスへの加入が内定しているストライカーは、得点パターンが豊富で、シュート技術はまさしくプロレベル。残る試合で「二桁得点」を目指す。

 もう1人は青森山田の米谷壮史(3年)で、ペナルティエリア内での勝負強さが光る。飯塚との2回戦ではヘッドで同点ゴールをマーク。広島国際学院との3回戦ではクロスを正確なトラップで収め素早く左足を振り抜いてネットを揺らすと、コーナーキックから相手GKが弾いたボールに反応して2ゴール目を決め、さらにグラウンダーのクロスを押し込んでハットトリック。いずれの得点もボックス内からだった。

 選外ではあるものの、郡司以外のプロ内定のFWの活躍も印象的だった。神村学園の西丸道人(3年/ベガルタ仙台加入内定)、静岡学園の神田奏真(3年/川崎フロンターレ加入内定)はともにクロスに合わせて得点とシュートセンスを見せつけ、大津の碇明日麻(3年/水戸ホーリーホック加入内定)は頭でアシストをマークするなど高い打点のヘディングは迫力があった。
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