中大・吉居兄弟は法学部…学生ランナーの知られざる授業事情 4年生は箱根直前にもう1つの戦いも

生島淳
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【写真は共同】

 正月の風物詩・箱根駅伝では、100年の歴史の中で数々の名勝負が繰り広げられ、瀬古利彦(早稲田大)、渡辺康幸(同)、柏原竜二(東洋大)らスター選手、澤木啓祐(順天堂大)、大八木弘明(駒澤大)、原晋(青学大)ら名監督が生まれてきた。

 今やテレビ中継の世帯視聴率が30%前後を誇る国民的行事となっている。なぜここまで惹きつけられるのか――。45年以上追い続けてきた著者・生島淳がその魅力を丹念に紐解く「読む箱根駅伝」。生島淳著『箱根駅伝に魅せられて』から、一部抜粋して公開します。

朝練習から授業出席へ

 選手たちは、当然のことながら学生でもある。競技生活と学業の両立は、なかなかたいへんなのが現実だ。特に大学1年生は新しい生活に慣れるまでに時間がかかる。

 高校によっては朝練習がない学校もある。パッと思い浮かぶところでは、東京の國學院久我山高校は寮がないということもあり、生徒たちは自宅からの登校で、全体での朝練習はない。都大路に出場するクラスの学校で朝練習が設定されていないところは珍しく、大学に入ってから、早朝に起きてのジョグは体には負担となる。
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