門脇誠、茶野篤政に続く選手は誰だ!? 1年目から活躍する可能性を秘めた下位・育成指名の野手6人
尾田は広いバンテリンドームでスピードをアピールしたい
阪神が育成2位で指名した福島は走攻守の三拍子揃った外野手。今春には関甲新学生野球連盟のシーズン最多盗塁記録を更新した 【西尾典文】
上背はないものの、脚力と肩の強さは抜群で、パンチ力も備えており、外野手としての総合力が高い。阪神は今年、近本光司がケガで離脱した時に代役となるセンターに適材を欠いていただけに、外野のバックアップ要員として早くから戦力になる可能性もあるだろう。
同じ外野手で、足のスペシャリストとして面白いのが尾田剛樹(栃木ゴールデンブレーブス→中日育成3位)だ。大阪観光大では久保修(広島)とともに活躍。独立リーグ1年目の今年はセンターのレギュラーに定着すると、惜しくも打率3割には届かなかったものの(.292)、65試合で32盗塁をマークした。パワーは少し物足りないが、ミート力は高く、粘って四球を選ぶことも多く、プレースタイルは野間峻祥(広島)と重なるものがある。トップスピードになるまでが早いうえ、ベースランニングも上手く、脚力だけでなく走塁の判断の良さも持ち味だ。広いバンテリンドームナゴヤで、持ち味であるスピードをアピールしてもらいたい。
SB育成1位の大泉はHRを打つコツを知る
たくましい体格を活かしたフルスイングは迫力十分で、その長打力は独立リーグの選手の中ではナンバーワンと言える。引っ張るだけでなく、センターや左方向へも放り込むことができ、今シーズンは完全にホームランを打つ“コツ”をつかんだ印象を受ける。来年で25歳という年齢を考えても、早期の支配下登録が目標となる。
低い順位でプロ入りした選手は上位指名の選手と比べて与えられるチャンスが少ないとよく言われるが、それでも近年は光るものがあればすぐに引き上げられるケースも目立つ。来年もこの中から驚きの活躍を見せる選手が出てくることを期待したい。
(企画・編集/YOJI-GEN)