日本シリーズで激突! 両軍OBの能見篤史×糸井嘉男が阪神・オリックスを徹底分析

本間勲(スリーライト)

阪神・オリックス両チームOBの能見篤史さん(左)、糸井嘉男さんの対談が実現 【スポーツナビ】

 今シーズンのプロ野球は、阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグ優勝、オリックス・バファローズがパ・リーグ3連覇を決めた。両チームとも順調にクライマックスシリーズを勝ち上がり、59年ぶりの日本シリーズ「関西対決」が注目されるなかで、現役時代に阪神・オリックスで活躍した能見篤史さん、糸井嘉男さんの対談が実現! 両チームの優勝の要因や在籍時の思い出、岡田監督と中嶋監督のタイプの違いなど、たっぷりとトークを繰り広げた。

 ここでは、スポーツナビ公式YouTube(野球チャンネル)で公開された全4回の対談動画から、2人の“古巣愛”にあふれるトークをダイジェストでお届けする。

2人が知る4番・大山悠輔の苦悩とは?

 最終的に2位・広島に11.5ゲーム差をつけて優勝した阪神タイガース。岡田監督復帰1年目でなぜ優勝することができたのか? まずは今シーズンの阪神の強さの要因について能見さんと糸井さんに語り合ってもらった。1年間阪神の戦いを見続けてきた2人は、シーズン始動時に、岡田監督が選手全員にやりたい野球のビジョンを明確に伝えたことが大きかったと振り返る。

 まず1点目は、フォアボールへの意識。投手はフォアボールを出さない、野手はフォアボールを取る。昨シーズンまで阪神に在籍していた糸井さんは、「むしろ初球から積極的に狙う」意識だったという。

 2点目は、中野拓夢選手のセカンドへのコンバート。岡田監督のこの発想は、能見さん、糸井さんも「まったく想像していなかった」というくらい驚きだったという。

 そして今シーズンの阪神の強さを語るうえで欠かせないのが、投手陣の充実だと2人は話す。特に2人が絶賛したのは村上頌樹投手だ。7回まで完全試合をしながら降板した4月12日の巨人戦での村上投手の投球、代えるという選択した岡田監督の采配について2人も強烈なインパクトを受けたと言う。村上投手がなぜここまで活躍できたのか、その他、岩崎優投手らについても話が及んだ。
 野手陣でまず2人が評価したのは、近本光司選手、中野拓夢選手の1、2番コンビ。能見さんは投手側の視点で「粘ってフォアボールを選ぶことで相手投手にダメージを与えた」と彼らの活躍を絶賛。そして8番打者として上位へ打順をつなぐ仕事を全うした木浪聖也選手への評価も高い。佐藤輝明選手は「アレ」に向かって必要不可欠な選手だったと語る糸井さんが驚愕した佐藤選手のホームランとは?

 野手陣の活躍で最も話が盛り上がったのは、4番・大山悠輔選手について。チームメイトだった能見さん、糸井さんが見た大山選手の苦悩とは? 2人だからこそ知る大山選手のエピソードも動画の大きな見どころのひとつだ。

 そして能見さん、糸井さんは「今シーズンの阪神MVP」を発表! 2人が選んだ選手とは? ぜひ動画をチェックしてほしい。

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