皐月賞馬ジオグリフが異例の地方ダートGI参戦 甦る27年前の記憶と過去の事例、その勝算は?
2022年の皐月賞馬ジオグリフがJRA地方交流GIのマイルチャンピオンシップ南部杯に参戦 【写真は共同】
これら秋のダートマイル王決定戦にふさわしい顔が並ぶ中、ひと際異彩を放っている馬が1頭、いる。その馬とはもちろん、2022年皐月賞馬のジオグリフだ。
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皐月賞馬の交流GI出走で思い出すあの名馬
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その名は、イシノサンデー。
サンデーサイレンスの2世代目の産駒にあたり、1996年の皐月賞を制覇。前哨戦の弥生賞3着から本番は4番人気での勝利というのは、共同通信杯2着→皐月賞5番人気で1着というジオグリフともどこか似通っているものを感じる。また、イシノサンデーは続く日本ダービーを6着に敗れており、ダービー7着だったジオグリフとこれまた同じような成績で春のクラシック二冠ロードを終えている。
芝&ダートの3歳頂点に立ったイシノサンデー
1996年の皐月賞馬イシノサンデー(左)は秋はダートに転向し、ダービーグランプリを制した 【写真は共同】
そして、イシノサンデーが凄かったところは単にダートに参戦しただけではなかったこと。もともと、2月東京のジュニアカップ1着でダート適性の高さは見せていたのだが(当初は1600m芝で開催される予定だったが、降雪のために急遽ダートでの実施に変更となった)、名手・石崎隆之を背に地方初戦の大井スーパーダートダービーで3着に入ると、続く盛岡のダービーグランプリで見事に1着。同一年度に芝とダートの両方で3歳馬の頂点に立ったのだった。
皐月賞馬による地方交流重賞参戦は、このイシノサンデー以来だから実に27年ぶり。牡馬クラシックホース全体に広げてみても、2004年菊花賞馬のデルタブルース(07年東京大賞典12着。有馬記念から中5日での出走だった)くらいだから、やはりJRAクラシック馬の地方交流重賞参戦は異例のことと言っていいだろう。
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