一定のエリアに飛ばすことに特化したアイアン!ヤマハ「RMX VD X アイアン」

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クラブフィッターの小倉勇人さんに、ヤマハ2023年最新「RMX VDアイアン」シリーズ3モデルから「RMX VD X アイアン」を試打していただき、その特徴や印象を解説していただきました。

RMX VD Xアイアンの性能と特徴

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ヤマハのRMX VDシリーズが、ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ・アイアンと全てモデルチェンジしました。今回、アイアンは3モデル用意されています。アスリート向け数量限定のVD R、少しやさしさを追求したVD M、そして今回紹介するVD Xです。

このVD Xは3モデルの中でも非常に尖ったモデルです。前作シリーズに、慣性モーメントを高めてとにかく直進性を高めたVD40 アイアンがありましたが、今回VD 40を引き継いで、さらにブラッシュアップしたモデルがVD Xアイアンと言っていいでしょう。

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まず4000g/cm2という大慣性モーメントだという点が特徴です。アイアンで4000g/cm2はものすごい数字です。

前作からかなり変化してます。前作のVD 40は凹んでいる部分が見えましたが、今回は樹脂バッチで囲っています。きれいに埋まっていて凹凸のない状態でスッキリした形状になっています。全部樹脂バッチなのでそれだけ衝撃吸収能力も高いということです。

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前作のVD 40にも「図心リブ」というバーがありましたが、今回さらに進化しています。しっかりとフェース裏を支えることで、反発エリアを広げて反発性能を向上させ、飛距離アップを実現しました。

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ヘッド自体は全部AM355Pというマレージング鋼の一種で一体精密鍛造です。フェース面も同じマレージング鋼ですが、よりフェース面を薄くすることができました。それにより反発エリア、反発力も高めていてさらに全面バッチということで打感も向上したところが主な進化部分だと思います。

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また、各クラブ番手によって重さは違いますが、トゥ側にタングステンウェイトが入っています。#7で46gのウェイトが入っています。もちろんヒールにも付いてます。両サイドにそれだけ重いウェイトが振り分けられているので当然スイートエリアも広くなります。さらにトゥ側に重さがあるということはターンが緩やかになります。

RMX VD Xアイアン 試打した印象

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打った感想はRMX VD40同様何にもできません。慣性モーメントが4000g/cm2はドライバーぐらいの数字なので、やはり曲げようと思っても曲がらないわけです。

3・4球打って慣れれば、直進性の高い球が打てるようになります。狙ったところにポンと打つと高い球で飛んで行くという感じです、ちょっとフェースが開いたりしても球が捻れにくくて、直進性の高い弾道がオートマチックに打てるというのが率直な感想です。

飛距離は7番アイアンでロフトが28°ということなので、極端に飛ぶモデルではないです。やはり飛距離を追求するなら、ヤマハのインプレス ドライブスター アイアン(#7でロフト25°)がおすすめです。VD Xはあくまでも結果を出せる範囲での飛距離で直進性を追求したモデルです。

RMX VD Xアイアン おすすめユーザー

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安定して一定のエリアに球を飛ばすことに特化したアイアンと言っていいと思います。ぜひ興味のある人は打っていただきたいです。打感もよくなっているので、結果重視の人はぜひ試していただけたらと思います。

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ヤマハのアイアンをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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