好走傾向に偏りあり! オールカマー分析
2022/9/25 中山 11R オールカマー(G2) 1着 2番 ジェラルディーナ 【Photo by JRA】
1枠に入った4・5歳馬が好成績
■表1 【オールカマー近8年の枠番別成績】
複勝率では2~5枠が20%台で、6枠から外は15%未満。先週同コースで行われたセントライト記念では1番人気2着ソールオリエンス以外、1~4枠の馬が1頭ずつ5着以内に入ったように今年も内枠有利の状況といえそうだ。
年齢別では4歳馬が圧倒
■表2 【オールカマー近8年の年齢別成績】
5歳馬も4歳馬と同じく4勝。勝ち馬はすべて4・5歳馬から出ている。5歳牝馬は20年センテリュオら2勝しており、複勝率も37.5%と高い。6歳馬は複勝率13.0%と4・5歳馬に離されており、7歳以上の連対はなかった。
前走国内G1組が過半数の5勝
■表3 【オールカマー近8年の前走クラス別成績(国内のみ)】
前走G1組以外では前走G3組が昨年のジェラルディーナら2勝も、複勝率は低い。前走G2組は勝ち星こそないものの、複勝率25.0%で注目しておきたい。
前走G2・G1で中9~24週の馬に注目
■表4 【オールカマー近8年の前走からの間隔別成績】
他では中4~8週の馬が複勝率25.0%、半年以上の馬は同23.1%。なお、中3週以内の馬は15頭すべて馬券圏外に敗れていた。
【結論】
前走G1上位2頭が有力
■表5 【今年のオールカマーの主な注目馬(9/20時点、フルゲート17頭)】
データから推奨したいのはジェラルディーナとガイアフォースの2頭。ジェラルディーナは5歳牝馬(表2)、前走G1の宝塚記念組(表3)、中12週(表4)と好走傾向に合致しており、実際に昨年のオールカマーで勝利している。前走の宝塚記念は仕掛けがやや早く、4着に敗れたが、ベストの2200mで連覇の可能性も十分にある。
ガイアフォースも4歳牡馬(表2)、前走G1の安田記念組(表3)、中15週(表4)と好走傾向に合っている。昨秋のセントライト記念では後の菊花賞馬アスクビクターモアを破り、今回出走するローシャムパークに3馬身差をつけている。前走安田記念では僅差の4着と健闘しており、折り合いがつけば勝ち切る力はある。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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