超大型補強も勝率5割ラインに喘ぐソフトバンク 「五冠王」誕生の可能性と下剋上へのキーマンは?
「五冠王」誕生の可能性あり
現在、打点と出塁率でトップを走る近藤。残り3部門でも逆転可能な位置に付ける 【写真は共同】
近藤のタイトル獲得に期待すると同時に、来季以降を見据えた上でも求めたいのが若手野手の成長である。すでに昨季102試合に出場した24歳・三森大貴、同107試合に出場した26歳・柳町達だけでなく、24歳のリチャード、24歳の増田珠、23歳の正木智也、22歳の野村大樹と飛躍が期待される野手陣は多くいる。彼らの中から9月以降に爆発し、飛躍のキッカケを掴める選手は出てくるだろうか。
その中で一人、注目したい選手が、プロ2年目の26歳、野村勇だ。1年目の昨季は97試合に出場して10本塁打を放ったが、今季はここまで34試合で2本塁打のみ。それでも8月末から三塁手としてスタメン出場を続けており、パンチ力のある打撃、スピード感あふれる走塁には大きな期待が寄せられている。この9月に結果を残せるかどうか。非常に大事な1カ月になる。
課題山積も狙うはCS舞台での下剋上
今後、主力の調子と若手の台頭ぶりを見極めながら、下剋上へのキーマンを探し当て、チームを戦える状態に持って行くことができるか。オリックスの背中は遥か遠い。だが、ここからどのような戦いをファンに見せられるかで、今季のチームに対する評価も、まだ変えることができるはずだ。