Bクラス低迷の巨人は「歴史的事件」を阻止できるのか 4番の爆発継続に加えて“秋のブレイク選手”の出現を
爆発中の4番、正念場の大器、期待のルーキーズ
4番の岡本和真を勢いは止まらない。最終的にどのような成績を残すのだろうか 【写真は共同】
その4番の負担を減らすためにも、復調を期待したいのが“大器”秋広優人だ。今季ブレイクを果たして打率.279、10本塁打、39打点の成績を残しているが、8月は26試合で打率.239、0本塁打、5打点と低迷した。長いシーズンの中で不振に陥る時期は必ずあるが、その期間をいかに短くできるかどうか。秋広にとっては正念場の9月になる。
そして、新人勢だ。浅野翔吾は7月8日の1軍デビューから能力の高さは垣間見せているが、まだ全開ではない。高卒1年目ということを考えると当然ではあるが、来季以降の爆発のためにも少しでも経験を積み、結果も残したいところ。門脇誠は今季野手陣の最大の収穫とも言える働きを見せており、萩尾匡也も9月2日に1軍再昇格を果たして早速スタメン起用された。彼ら“ルーキーズ”の活躍がチームを活性化する。
Bクラスでのシーズン終了は許されない
このまま終わるわけにはいかない。長く「球界の盟主」と呼ばれ続けてきた巨人は、2リーグ分立の1950年以降の73シーズンの中でBクラスとなったのは9回のみ。2年連続でのBクラスは堀内恒夫監督2年目の2005年(5位)から第2次原政権の初年度の2006年(4位)にかけてのたった1度のみで、同一監督での2年連続Bクラスは過去にないのだ。
このまま「歴史的事件」が起こってしまうのか。再び「暗黒期」と揶揄されてしまうのか。巨人の伝統、プライドにかけて、何としてでも阻止しなければならない。