大谷翔平の魔球はこうして生まれた 本来の“投手・大谷”が戻ってきている
復活の兆しを見せる投手・大谷翔平は終盤戦、プレーオフに向けて、どんな伝説を残してくれるのか 【写真:Getty Images】
決してまねできないジャイロ回転
紙一重か? バットを通す位置は悪くなかった?
「そうですね。打ったかなと思ったんですけど、ちょっとカーブの曲がりが大きくてファウルになったって感じですかね」
その時のマウンドには、2021年にチームメートだったアレックス・コブ(ジャイアンツ)がいた。やはり試合途中で取材に応じたコブに、「大谷は、あの初球を捉えたと思ったようだ」と伝えると、笑いながらいった。
「ヒヤッとしたよ。ここで翔平が、3階席に打つのを見たことがあるから、恥をかかなくてすんだよ。できれば、歩かせたくなかったけど」
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「一般的なスプリットはバックスピンだ。自分は横回転をさせたい。バックスピンよりは落ちる。翔平の回転は、一番落ちるジャイロ。理論的には分かっていても、簡単に投げられる球ではない。実際に投げているのを初めて見た」
コブは、手にしていたボールを使って回転の様子を示してくれたが、大谷はそれを意図的に投げていると思うか? と聞けば、即答だった。
「もちろんだ。翔平は1球1球、データを確認しながら投げている。ボールの回転する様子も、ハイスピードカメラを使って把握している」
大谷は、普段からキャッチボールでも真後ろから、通訳の水原一平氏に球速を測ってもらっている。それは日によって強度のメニューが異なるからで、その日の上限が70%だとしたら、それを越えないよう、あるいは、下回らないように球速を設定して投げている。
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