【人気アマが厳選】2023年発売の低スピンドライバー3モデルを試打比較してみた

スポナビGolf

【スポナビGolf】

みなさん飛距離の三大要素はご存じでしょうか。

飛距離の三大要素とは「初速」「打ち出し角度」「スピン量」の3つ。そのうち、初速はヘッドスピードを上げることである程度の向上は望めますし、打ち出し角度は、スイングによって向上させることも可能です。

ただ、スピン量はどちらかというとヘッドやシャフトなどのクラブ性能が大きく影響します。スピン量が多すぎると初速も出にくく、風の影響も受けやすいので、飛距離を出すにはある程度の低スピンの弾道を打つ必要がありますね。

ということで、今回はオレンジマンが試打をした2023年発売モデルの中で、低スピンヘッドのクラブを紹介したいと思います。

オレンジマンが選ぶ「2023年発売の低スピンドライバー3選」

オレンジマンが選んだのは、コブラ「エアロジェットLS」、テーラーメイド「ステルス2 プラス」、PING「G430 LST」の3モデルです。

今回の試打データは5球打った平均値になります。

※いつもはヘッドスピード45m/s前後を狙って試打をしていますが、今回はもう少し振っていこうと思います。試打クラブは全て純正シャフトのSフレックスですが、カスタムシャフトにすると更にスピン量は落ちると思われます。

【スポナビGolf】

コブラ「エアロジェットLS」(9°)

「エアロジェットLS」はここ数年でみてもトップクラスの低スピンヘッドになっています。その分、全体的にハードな仕上がりなのも事実で、このクラブを使いこなすには少なくともヘッドスピード40m/s台後半は確実に必要になると思います。

捕まり自体はそこまで悪くはないですが、楽に捕まるヘッドでもないので注意が必要です。

そして大事な飛距離性能ですが、やはりかなり飛距離の出るヘッドで間違いないですね。データを見ても、5球中全てのスピン量が2000rpmを切っていたので相当低スピンなのが分かります。

ターゲット層はかなり狭いと思いますが、ヘッドスピードが速い方、スピン量を減らしたい方はハマるヘッドになると思いますよ。それでもロフトアップは視野に入れてもいいかもしれませんね。

【スポナビGolf】

テーラーメイド ステルス2プラス(9°)

「エアロジェットLS」に次ぐ低スピン性能でした。スピン量2000rpmを切るのが5球中3球。前作同様に間違いなく低スピンヘッドと言えますね。

さらに初速も出やすいので、跳びの要素は満載だと思います。今回の3モデルの中でもっとも初速性能が高いクラブでした。

捕まりは前作に比べて改善されているので、そこまで捕まらないヘッドではありませんし、スライディングウェイトで弾道を調整することも可能になります。ただ個人的には、弾き感のある打感なのでどうしても捕まりにくいイメージが出てしまいます……。

こちらも、ヘッドスピードが速くて、明確にスピン量を減らしたい方や、前作ステルスで捕まりの悪さを感じていた人にはメリットがあると思います。

それ以外は、細かなアップグレードだけで大差はありません。ステルスからの変更はあまりメリットはないかもしれませんね。

他社メーカーを使っていて、スピン量を減らしたい方や、飛距離を伸ばしたい人にはオススメです。もちろんヘッドスピードは最低でも45m/s以上はほしいところですね。

【スポナビGolf】

PING「G430 LST(9°)」

先に紹介した2モデルほどの低スピンではないのですが、G430 LSTも十分に低スピンヘッドと言えます。今回の試打では、5球中2球がスピン量2000rpmを下回っていました。今回の3モデルの中でも純正シャフト(PING TOUR 2.0 silver)が一番しっかりしていたのも関係していると思います。

そして、今回の3モデルの中で打ち出し角度が一番高かったのもG430LSTです。初速も出るし、打ち出し角度は高めで、低スピンの弾道は一番理想的な弾道かもしれません。

今回の試打した中で、最もトータルバランスがとれていると思います。ターゲット層はそれなりに広いでしょうね。低スピンのわりには寛容性も兼ね添えている希少な存在です。

ヘッドスピードは速いに越したことはないですが、スピン量を減らしたい方、飛距離と操作性の両立をさせたい方におすすめしたいクラブです。

番外編

低スピン設計のクラブでも過度な低スピンではなく案外打ちやすい以下のようなモデルも存在します。

・タイトリスト「TSR4」
・ダンロップ「スリクソン ZX5 Mk II LS」
・グローブライド「オノフ KURO」

2022年発売のモデルも混ざっていますが、どれも低スピン設計のドライバーです。捕まりや飛距離性能も高いのでチェックしてみてください。

まとめ

飛びの三大要素であるスピン量は、クラブヘッドよって大きく変わってきます。今回は低スピンヘッドにフォーカスを当ててみましたが、基本性能としての低スピンは共通でも他の部分で特徴があることがわかりましたね。

・とにかく低スピンの「エアロジェットLS」
・低スピン&高初速の「ステルス2 プラス」
・低スピンでありながらバランスのとれた「G430 LST」

一言で低スピンといっても、ヘッド性能の一部。それにシャフトによっても変わってきます。

先述しましたが、今回の試打はあくまでも純正シャフトでの試打です。カスタムシャフトを選択するとさらにスピン量は減ることが想像でき、フレックスや重量選びが大事になってきます。

やはり、飛距離の三大要素が優れていると飛ぶクラブということになります。それによって操作性や寛容性が損なわれることもあるので一概に飛距離が出れば良いクラブとも言えませんが、それでも一発の飛距離は魅力的!さらなる飛距離を求めてみるのもゴルフの楽しみ方だと改めて感じました。

【スポナビGolf】

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント