人気アマが試打！最新「パラダイム」「パラダイム X」「パラダイム MAX FAST」を打ち比べ
さっそくオレンジマンが「パラダイム」シリーズを試打してきたので、データと共に深堀していこうと思います。
パラダイムシリーズは4種類のヘッド
4モデルの中でスタンダードモデル
・パラダイム X
高い打ち出しのドローバイアス
・パラダイム MAX FAST
軽量でつかまるやさしい仕様
・パラダイム ♦︎♦︎♦︎
玄人好みの小振りでロースピン。
こちらは、セレクトストアのみの販売です。
今回は試打していませんが、別の記事で深堀りしていこうと思います。
見た目で分かること
左から順にヘッドサイズが大きくなっているのが分かります。パラダイムは丸みのある洋ナシに近い形状。体積は変わらなくても投影面積が大きく、一番後方に伸びているのがMAX FASTで、XはパラダイムとMAX FASTの中間的な大きさでやや後方に伸びているのが分かりますね。ヘッドの大きさ（投影面積）から安心感やつかまりの違いを感じます。
他メーカーのドライバーだと、つかまりや球の上がりやすさなどを調整するために、似たようなソールデザインでもタイプによってソールウェイトが違った場所に装着されているのが定番です。しかし、このパラダイムはソールデザインに大きな違いはなく、どれもすっきりとした統一感があるのは印象的でした。見えないところで弾道の調整がされているのが分かりますね。
唯一大きな違いは、パラダイムのみ、後方にドローやフェードの調整用に、スライド式のウェイトが装着されている点です。MAX FASTではつかまる高弾道、Xもドローバイアスと求める弾道が一貫していますが、パラダイムはどちらかに振っているわけではなく、操作性がプラスされているのがうかがえます。
ちなみにMAX FASTは、いわゆるカチャカチャ機能はなく、より軽量化されているのも特徴ですね。
実際に打ってみた！
・パラダイム：10.5度
・パラダイム X：10.5度
・パラダイム MAX FAST：10.5度
シャフトはパラダイム、パラダイムXは純正シャフトのVENTUS TR 5 Sフレックス。
MAX FASTはSPEEDER NX 40 CW Rフレックス。
ヘッドスピードは45m/s前後になるように調整して打ちました。
それでは早速データを見てみましょう。
パラダイム
球筋はドローで飛距離は265.1yと飛距離も出ています。最近のクラブの中でも飛びの要素となる数値は平均より上だと思います。毎ショットの安定感がとてもよく毎回同じような数値、同じような弾道になるのが印象的でした。
つかまりもよくて、無理につかまえにいかなくてもドロー回転のいいショットが多かったです。少しヒールヒットかな？という当たりでもスライスすることはなく、飛距離も10yも落ちなかったのは驚きでした。
スピン量が多い方ではありませんが、過剰にロースピンでもなく中弾道です。ドロー回転でスピン量が2000〜2400rpmにまとまっていたので、フェードヒッターだと、もう少しスピン量は増えると思います。シャフトでスピンが減るようなシャフトを選択するのもありだと思いました。
打感は、柔らかく抜けるような打感で、打音も乾いた低めのバシッ！という音で打っていて気持ちよかったですね。
飛距離性能が抜群で飛びに特化したクラブというよりは、安定した飛距離でトータルドライビングの高いクラブだと思います。
●どんな人に合うか？
・右へのミスを減らしたいアスリートゴルファー
・飛距離よりも安定感を求める人
✖︎合わない人は？
・もともと弾道が低い人
・一発の飛距離を求める人
パラダイム X
球筋はドローからフックで飛距離は266.5yと飛距離も出ています。
クラブ重量はパラダイム（ノーマル）と同じ307gなので、振り感に大きな違いはないですが、構えてみると明らかに捕まり顔をしていました。打つ前からドローだろうなと感じるほど。打ってみるとやはりつかまりがよく、右に飛ぶ球は一度もありませんでした。パラダイムよりつかまりがよくドローからフックになったので、その分スピン量が減ったと考えられます。
弾道もパラダイムよりは、やや高めで平均して5yほど、高い弾道でした。つかまりがいいだけに飛距離アップが望めそうですね。
この手のドローバイアスのかかったクラブはスピン量も増えて弾道も高くなる傾向にありますが、このパラダイムXはパラダイムと比べても平均スピン量はほぼ変わらなかったのがとても印象的です。
パラダイムと比べると、よりつかまるし、弾道も上がる。それぐらいの違いの認識でいいと思います。パラダイム同様に、安定感も抜群でミスヒットにも強いのが特徴ですね。
●どんな人に合うか？
・よりつかまりを求める人
・スライサーの人
・ドローバイアスでスピン量を減らしたい人
✖︎合わない人は？
・逃げ顔が好きな人
・左へのミスを嫌う人
・弾道を抑えたい人
パラダイム MAX FAST
パラダイム MAX FASTはこれまでの2機種と明らかにターゲット層が違うので、今回の試打はヘッドスピードを40m/s前後になるように試打をしました。
クラブ重量276gと超軽量なので、振り抜きやすさは抜群でした。シャフトは走り感があり、軽量ヘッドに軽量シャフトの組み合わせはヘッドスピードが想定より上がってしまい、いい意味で試打が大変でした……。
やはり特徴は高弾道でつかまりがいいこと。シリーズで一番のドローバイアスとなっていますが、まさにその通りでした。
カチャカチャ機能がないので、純正シャフトを使うのがメインになると思いますが、その純正シャフトは、ダウンスイングで腰の高さあたりからピッとしなり戻りがあるのでヘッドがしっかり走ってくれます。クラブが勝手につかまるように動いてくれるのでとてもラクでした。逆にこれでスライスを打てと言われるほうが難しく思います。
●どんな人に合うか？
・クラブ任せにラクに振りたい人
・ヘッドスピード40m/s以下の人
・スライサーの人
✖︎合わない人は？
・ヘッドスピード40m/s以上の人
・左へのミスを嫌う人
まとめ
パラダイムMAX FASTはヘッドスピードが40m/s以下の人が対象になると思います。それでも見た目はパラダイムと大きな違いもなく、所有感を満たしてくれるのがいいですね。
前作のローグSTを知っている人は一度イメージを消してみてください。以前のMAXや、MAX LSのようにネーミングで判断ができないので、先入観なしで打ってもらいたいです。
パラダイムのライバルとなるクラブはテーラーメイド「ステルス2」シリーズだと思いますが、バリエーションの豊富さと、やさしさや安定感はパラダイムに軍配が上がりそうですね。
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