3地区の雄が入り乱れるセミファイナル…王座への挑戦権を得るのは? 試合の注目ポイントを解説!【B MY HERO!】

千葉ジェッツ vs. アルバルク東京

過去にもCSの舞台で名勝負を演じてきた両クラブが今大会でも激突 【(C)B.LEAGUE】

「伝統の“矛盾対決”を制するのは!?」

入江 レギュラーシーズンではシーズン初めの第2節と終盤の第35節で対戦し、千葉Jが3勝1敗。特に4月末に行われた第35節では大差で勝利しているので、対戦成績的には千葉Jが有利とも思われます。ただし、クォーターファイナルではA東京がレギュラーシーズンでは見せなかった戦い方を披露していたので、過去の対戦成績から有利不利を予想するのは危険かもしれません。

――注目のマッチアップは?

入江 富樫勇樹選手(千葉J)と小酒部泰暉選手(A東京)のマッチアップです。今シーズン守備面での成長が著しい小酒部選手は、島根戦では安藤誓哉選手についていたこともあり、ポイントガードを守ることは十分に予想されます。千葉Jの攻撃の起点である富樫選手を小酒部選手がどれだけ止められるかが、勝敗の行方を大きく左右するのではないかと予想します。

――この試合のポイントを一言で表すと?

入江 「伝統の“矛盾対決”を制するのは!?」です。オフェンスの千葉JとディフェンスのA東京、というのはBリーグ開幕当初からの両チームのカラー。今シーズンも千葉Jは平均得点がリーグ1位の87.9、A東京は平均失点が71.0でこちらもリーグ最少を誇ります。今回の対戦でも。どちらが試合を自分たちのペースで進められるかがポイントになると思われます。

 ただ、今シーズンの千葉Jはディフェンス面でも非常に優秀で、ディフェンシブレーティングではA東京を上回っているという事実もあります。たとえロースコアゲームになったとしても、千葉Jが不利であるとは言えないかもしれません。

琉球ゴールデンキングス vs. 横浜ビー・コルセアーズ

悲願の年間優勝を狙う琉球とCS初出場の横浜BCが対戦 【(C)B.LEAGUE】

「走るんかい!? 走らんのかい!?」

入江 レギュラーシーズンでは1月に対戦して1勝1敗。いずれも両チームが80点を下回るロースコアゲームで、横浜BCが勝利した試合では琉球の得点を51点に抑えています。一方で2月の天皇杯セミファイナルで対戦した際は激しい点の取り合いとなり、河村選手が45得点を挙げる大活躍を見せましたが、96-91で琉球が勝利しました。

 どちらかというとロースコアゲームは琉球、ハイスコアゲームは横浜BCが望む試合展開かと思われますが、その両方で勝った経験のある琉球が有利とも考えられます。

――注目のマッチアップは?

入江 今村佳太選手(琉球)と河村勇輝選手(横浜BC)のマッチアップです。天皇杯で45得点を奪われた事実がある以上、琉球として最も警戒すべきは河村選手です。その天皇杯では、最終的に今村選手が河村選手に付く形を取っていました。であれば、今回は最初からこのマッチアップが実現するのではないかと思います。

 そのほかで言うと、リバウンドが強い琉球に対して横浜BCのインサイドの柱であるチャールズ・ジャクソン選手がどれだけ対抗できるかも、主導権争いのカギを握ると思います。

――この試合のポイントを一言で表すと?

入江 「走るんかい!? 走らんのかい!?」です。もちろん横浜BCは走りたい、つまりハイペースの試合をしたい側。一方で琉球は走り合いはしたくなく、ある程度試合をコントロールしたい側。どちらが自分たちのペースで試合を進められるかが大きなポイントになるでしょう。

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日本バスケを盛り上げよう! 2016年に生まれたプロバスケットボールリーグ、「Bリーグ」と時を同じくして立ち上がった、日本バスケの魅力を伝えるバスケットボール専門サイト。男女日本代表、NBA、高校バスケもアツくフォローしています。

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