12球団の“熱烈”識者が語る!昨シーズンと新シーズン

広島識者が挙げるキーマンは坂倉と床田 新井新監督に期待したい先発投手陣の立て直し

Timely!編集部

新井新監督の下で4年連続Bクラスからの脱却を目指す広島カープ 【写真:共同通信社】

 既に始まっている、新シーズンに向けての戦い。監督の交代、ドラフト会議、トレード、新助っ人獲得、現役ドラフトなどを経て、あなたの応援するチームはどのように変貌するのだろうか? そこで、12球団の"熱烈"な識者の皆さん12人とライター菊地高弘さんに、昨シーズンを振り返りつつ、新シーズンへの期待、展望などを対談形式で存分に語って頂きました。

 第5回目となる今回は広島東洋カープ編。「アメトーーク!」(テレビ朝日)の「広島カープ芸人」でもおなじみ、芸人のゴッホ向井ブルーさんとライター菊地高弘さんの対談をお届けします。

先発投手陣の柱が崩れる誤算、2022年は「42」点

誰もが驚いた⁉ 秋山翔吾のシーズン途中入団 【写真:共同通信社】

菊地 2022年のチーム成績から振り返ると66勝74敗(3分)でリーグ5位。リーグ3連覇したあとはBクラスが続いてしまっている苦しい状況だと思いますが、ゴッホさんの受け止め方としてはいかがでしょうか?

ゴッホ 結果として4年連続のBクラスになってしまい借金も8つありましたし、いやぁ、本当に苦しいシーズンでしたね。後半戦ギリギリのところでCS出場も、もしかしたらあるんじゃないか? というところまでは行けたんですけど、最終的にBクラスで終わってしまったのは残念でしたね。

菊地 2022年シーズンに点数をつけると100点満点で何点でしょうか?

ゴッホ いやぁ......42点です。

菊地 42点(笑)。「42(死に)」という意味をちょっと感じるような点数ですね......

ゴッホ 広島で「42」は素晴らしい数字なんです。ジョンソン選手などもつけていましたから(笑)。

 42は素晴らしい数字なんですけど、ただAクラスに入れなかったというところでマイナス50点。そこから借金の8をそのまま引いて42点ですね。

菊地 なるほど。誤算だったり、計算外だったりした部分はどんなところだったでしょうか?

ゴッホ 先発投手陣の柱だったはずの大瀬良(大地)投手、九里(亜蓮)投手の2人が二桁勝利に届かなかったことが大きな誤算ですね。大瀬良投手が8勝9敗で九里投手が前年度に最多勝(13勝)を獲っているんですけど、6勝9敗ということで、これは誤算でした。

菊地 チーム打率はリーグトップ(.257)なんですよね。

ゴッホ そうなんですよ! なのになぜこんなに勝てないんだ、と思うくらいで。

 ただチーム防御率はリーグ5位(3.54)で終わってしまったので、カープの「守り勝つ野球」というのが、大事な場面でできなかった試合が多かったですね。

菊地 逆に予想外にこの選手が良かったなど、嬉しい誤算などはありましたか?

ゴッホ 12球団の全ファンが驚いたと思うんですけど、秋山翔吾選手が急にカープに来たことですね。

菊地 (笑)。

ゴッホ ビックリしましたし、広島中の盛り上がり方、沸き返り方がすごかったです。古巣の埼玉西武ライオンズさんも福岡ソフトバンクホークスさんも秋山選手に声を掛けいたと思いますけど、正直広島の皆さんも「いや、来ないよ」と、あまり期待せずに待っていたんです。

 なので「秋山翔吾、広島カープ入団!」を知ったときは、すっごい衝撃でしたね。カープが選ばれる球団の一つになったんだっていう。

菊地 イメージ的にカープはマネーゲームに敗れて涙をのむというイメージがありましたけど、秋山選手がそのイメージを覆してくれたところがありますよね。

ゴッホ 広島カープって、育成して外に出す、それが阪神であったり巨人であったりという、少し前の印象が強いかもしれないんですけど、最近だけを見ると大瀬良投手、九里投手、堂林(翔太)選手、このオフでいうと西川(龍馬)選手、野間(峻祥)選手も残留を決めてくれましたので、カープで野球をしたい、カープで一緒に戦いたいと思ってくれる選手が、お金よりもそっちを優先してくれている選手が増えたんじゃないかなと思っています。

菊地 環境的にもマツダスタジアムであったり、大声援であったり、やりがいを見い出してもらえるようなチーム、環境になってきているのかなという感じはしますよね。

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