大会史上初となった英国4協会の対戦 短期連載「異例づくめのW杯をゆく」

宇都宮徹壱

アジア勢のトーナメント進出はなるか?

コスタリカ戦が行われたアフメド・ビン=アリー・スタジアムは夜になると違った雰囲気を見せる 【宇都宮徹壱】

 かくして、グループステージ第3戦の1日目が終わった。グループBの裏の試合では、米国が1-0でイランに競り勝ち、逆転でグループ2位を確保。この結果、イングランドはセネガルと、米国はオランダと、それぞれベスト8進出を懸けて戦うこととなった。一方、すでに敗退が決まっていたカタールはオランダにも0-2で敗れ、W杯史上初の「勝ち点ゼロの開催国」となってしまった。

 大会序盤で存在感を示していたアジア勢だったが、現時点でトーナメント進出を決めることはできていない。明日(11月30日)は、サウジアラビアがメキシコと、そしてオーストラリアがデンマークと対戦。これに続くのが、12月1日の日本と2日の韓国で、それぞれの対戦相手はスペインとポルトガルである。(編注:試合日はすべて現地時間)

 アジアからは、過去最多の6カ国が参加した今大会。このうち何カ国が、トーナメント進出を果たすことができるだろうか。そして日本は、そこに加わることができるのだろうか。間もなく、その答えが出る。

<12月2日につづく>

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著者プロフィール

1966年生まれ。東京出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、TV制作会社勤務を経て、97年にベオグラードで「写真家宣言」。以後、国内外で「文化としてのフットボール」をカメラで切り取る活動を展開中。旅先でのフットボールと酒をこよなく愛する。著書に『ディナモ・フットボール』(みすず書房)、『股旅フットボール』(東邦出版)など。『フットボールの犬 欧羅巴1999−2009』(同)は第20回ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。近著に『蹴日本紀行 47都道府県フットボールのある風景』(エクスナレッジ)

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