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選手を乗せるマドン監督のテクニック 川崎宗則、ワールドシリーズ直前にウォッカを一気飲み

川崎宗則
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選手を乗せてしまうジョーのテクニック

選手をやる気にさせる人心掌握術に長けていたジョー・マドン監督(右) 【Photo by Nuccio DiNuzzo/Getty Images】

 一概にメジャーリーグといっても、監督によってそれぞれ個性があります。ジョーの場合は、自分の意見をメンタルトレーナーに話してから選手に伝えるようにしていました。必ずワンクッション入れるというテクニックを持っていました。それと、選手と何度もミーティングをするのではなく、毎月1回くらいのペースでジョーが伝えたいメッセージをプリントしたTシャツを自前で作って、選手たちに配っていました。みんながそのTシャツを着るから、自然とジョーのメッセージが頭に入っていくんですよ。そうして選手を乗せてしまうんです。あれもひとつのテクニックだと思います。

 それに2016年は選手たちの負担を考慮して、シーズン途中から試合前の打撃練習を自由参加のオプションに変更してくれました。選手自身が打撃練習は必要ないと判断すれ
ば、試合前はグラウンドに出てこず、クラブハウスでのんびりしていても許されたんです。NPBだったら絶対に考えられないことです。

 2021年もエンジェルスで日本語のメッセージが入ったTシャツを作ったことで話題になったけど、あれはあれで選手たちが大谷くんのところに「何ていう意味なの?」と聞きに行くことになるし、自然と選手たちの間で会話が生まれるんです。選手たちだってスプリングトレーニングからシーズンまで6ヶ月以上毎日顔を合わせているし、ほぼ同じことを繰り返しているわけだから、どうしても飽きてしまうわけですよ。そういう意味でもいい刺激になります。移動日もテーマを決めて仮装用の衣装やパジャマを着させて選手たちを楽しませようとするなど、本当に自由奔放だったと思います。
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著者プロフィール

1981年生まれ。鹿児島県出身。鹿児島県立鹿児島工業高校卒業。1999年のNPBドラフト会議で福岡ダイエーホークスから4位指名で入団。2012年にシアトル・マリナーズへ移籍。13年にトロント・ブルージェイズ、16年にシカゴ・カブスを経て17年に福岡ソフトバンクホークスに復帰。18年に退団。一度野球選手としてのプレーを休み、育成年代への指導を中心に活動していたが、19年7月に味全ドラゴンズと選手兼コーチ契約をし、現役復帰。20年にルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスと契約。身長180センチ、体重80キロ、右投げ左打ち。

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