五十嵐亮太と館山昌平がヤクルトの結末を占う! 最終盤の戦いは、さらに強くなるための布石
シーズン最終盤のキーパーソンとして館山氏が挙げたのは石山泰稚。そのわけは? 【写真は共同】
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終盤のキーパーソンは木澤尚文と石山泰稚
五十嵐 うーん、キーパーソンか……。僕の考えだと、「キーパーソンがいなくても何とかなってしまう」というのが、最近のスワローズだと思うんですよね。特定の誰かに頼らない。負担がいかない。誰かが調子を落としても、誰かがそれをカバーする。それが、去年からのスワローズだと思うんですよね。でも、強いて挙げるとすれば木澤尚文ですかね。
館山 僕も、ここまでずっと頑張ってきた中継ぎ陣を下支えする存在がポイントになると思うんです。具体名を挙げるとすれば大西広樹投手、そして石山泰稚投手ですね。特に石山投手ですね。
五十嵐 僕が木澤の名前を挙げたのも同じ理由で、「8回の清水昇、9回のスコット・マクガフ」が安定しているだけに、彼らにつなぐ存在がキモになると思う。崩れそうになる試合を持ちこたえることのできる中継ぎ投手として木澤の名前を挙げたんだけど、館山の言うように、大西、石山もその役割を任せられるべき存在だよね。
館山 絶対的な先発投手がいれば、そのピッチャーがキーパーソンになると思うんですけど、スワローズの場合は、それぞれいいところも悪いところもある。たとえば、ライアン(小川泰弘投手)は、遅いチェンジアップが有効だったけど、最近では相手球団から研究されてきている点。高橋奎二投手、高梨裕稔投手についてはストレートの強さがあるうちはいいけど、それが落ちてきたときに不安が残る点。サイスニード投手は高めに浮かなければ抑えられるけど、制球できない場合は逆球を狙い撃ちされる点……。
五十嵐 確かに、それぞれ不安点は残るよね。その点、中継ぎ陣に関しては質も量もあるから、安定的なピッチングを期待しやすい面はあると思いますね。
館山 五十嵐さんの挙げた木澤投手も、僕が名前を出した大西投手、石山投手も同じ立ち位置にいると思うんですけど、木澤投手が崩れ始めたときに、それを支えてくれるのが経験豊富な石山投手だと思うんです。今季はまだ24試合の登板しかない。非常にヘルシーな状態で、勝負の時期を迎えているのも心強い。きっと、高津監督はその辺りも見据えて、登板数の調整をしてきたんだと思いますね。
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