防御率1.75、オリックス山岡「昨年の優勝でチームが変わった」
(写真提供・オリックス・バファローズ/取材・ライトハウス/取材日・7月20日/記録は7月31日現在)
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日本シリーズは良い経験になった
ケガなく前半戦を終われたのは良かったと思います。
――昨年、一昨年とケガでの離脱がありました。これまでと何か変えたことや気をつけたことはあったのでしょうか?
2020年、2021年はコロナの影響もあって開幕が遅れたり、これまでと違う環境に合わせることが少し難しい部分でした。もう一つは体重を増やそうと思って増量したことが、あまりうまくいきませんでした。そうした部分に対応して、今年はケガをしないような体をつくろうという気持ちでやってきたのが良かったと思います。
――増量しようと思ったのはどういう狙いだったのですか?
体重を増やすことで、球の速さなど力強さをレベルアップさせようと思ったのですが、増量が自分には合っていなかったかなと。
――山岡投手といえば体のキレが良い印象ですからね。
そうですね。ただ、何事もやってみないとわからないですし、増量してみて体がどうなるかを見たかった部分もあるので、良い経験でした。ここまでは良い状態だったり、悪い状態だったりということはありますけど、比較的良い状態で投げられているかなと思います。
――昨年、チームは25年ぶりのリーグ優勝。山岡投手自身は初めて優勝を経験しました。
ケガから復帰して日本シリーズでも登板しましたが、大きな舞台を経験したことで何か変化はありますか?
昨年はケガで半分投げられなかったとはいえ、優勝はすごく良いなと思いました。また、最後に日本シリーズで投げさせてもらって、ああいう場面で投げるのは初めてだったので、とても良い経験になりました。何よりも嬉しさが全然違うというか、見ているだけでも嬉しかったですし、投げるともっと嬉しさがありました。
――リーグ優勝、日本シリーズを経験したことで、チーム全体の雰囲気に変化は感じますか?
優勝はみんなが気持ち良くなれますし、すごく良いものだと思えたシーズンだったので、選手自身が今年もそれを継続していきたいと思っている空気を感じます。
――バファローズは昨年の沢村賞の山本由伸投手をはじめ、宮城大弥投手、田嶋大樹投手など、若い先発投手陣が充実しています。前半戦ではそれぞれ好成績を収めましたね。
良い意味でみんな独立しているというか、自分を持っている選手たちなので、自分の投球をできていることが結果につながっているのだと思います。僕はあまり他の選手の成績は気にならないのですが、先発としてチームのために勝つという気持ちが大きいです。
――パ・リーグは山本投手、佐々木朗希投手、千賀滉大投手など、すごい投手がたくさんいます。その中で防御率トップを争っていますが、ご自身のストロングポイントは、どこだと考えていますか?
ある程度試合をつくれるという部分と、今年に関しては真っすぐが良いと言ってもらえるので、その部分かなと思います。緩いボールがうまく使えているところも、今年の良い点かなと思います。
――先発投手として一番大事にしているのはどんなことでしょうか?
調子が良くても悪くても1週間に1回は絶対に投げることになるので、先発の日にどんな調子だったとしても、最少失点に抑えて、試合をつくるということが大事です。もしも調子が悪くても、なんとか少ない失点で凌ごうとは常に思っています。