エビ中・柏木ひなたが語る応援歌への思い ヤクルトに「愛」を届け、「光」を追い求める
ヤクルトファンとして知られる柏木ひなたさん。彼女が語る応援歌への思いとは 【写真提供:スターダストプロモーション株式会社】
「高揚感を感じる」応援歌
「久々!」って感じでした(笑)。応援歌を歌うっていうこと自体が、コロナが広まってから約2年間ぐらいできてなかったので、「久しぶりに歌ったぁ!」っていう喜びがすごくありました。
――山田選手の応援歌は、昨年のスポーツナビのアンケート調査による「心の中で熱唱したい応援歌ランキング」で1位になりました。
うれしいです。やっぱり最初のトランペットの前奏のところで「やま〜だてつと!」って名前を叫ぶ。そこがイイっていうか、気持ちを掴まれる部分なのかなって思います。どうしても野球の応援歌って、音の高さが男性用で男の人が歌いやすいものが多くて、女性が歌うにはちょっと音が低いなって思うことが多いんですけど、山田選手の応援歌はそういうことをあんまり感じない。とにかく「山田哲人って言いたい!」っていう気持ちになりますし、「山田哲人!山田哲人!」から「夢へと続く道〜」と始まった時の高揚感っていうのは、すごく感じます。
――スポーツナビの応援歌アンケートでは、4位には村上宗隆選手もランクインしました。
やっぱり、ヤクルトの応援歌って、すごくワクワク感があるって思うんですよね。応援している自分たちの熱というか、ボルテージが、歌っている途中にどんどん上がって行く感じ。村上選手の応援歌も、ファンファーレから始まる感じがすごく格好いいですから。でも村上選手って、私より学年が1つ下なんですよ。自分が10代の頃は、自分よりも年下の選手がプロ野球で活躍しているっていうことがイメージできなかったんですけど、村上君を見て「年下にこんなすごい選手がいるんだ!」って驚きましたし、愛嬌があって、人柄の良さを感じるので、今一番好きな選手です。
「野球の楽しさを共有できた」
はい。それまでも実家のテレビではずっと野球中継が流れてはいたんです。父が野球好きでヤクルトファンで、私にはチャンネル権がなかったので…(苦笑)。だから最初は何となく見ているって感じだったんです。だけど、選手たちが本気で頑張っている姿を見ていると、だんだん「応援したい」っていう気持ちが沸いてきて、そしてCSの時に館山(昌平)さんを見た時に「この人、すごい!」、「すごくカッコイイ!」って思って。そして、その次の年の本拠地開幕戦がちょうど私の誕生日(3月29日)だったんですけど、その日の先発が館山さんだったんです。「これはもう運命だ!」って思って(笑)
――神宮球場に初めて試合を観に行ったのは、いつか覚えていますか?
2016年ですね。球場ってすごく広いんだなって思いましたね。最初は応援のやり方とか、それこそ応援歌も全然わかんなくて、周りの声とか音に合わせているだけだったんですけど、それでもすごく楽しかったです。応援の音が流れるだけでワクワクしました。そこから神宮に足を運ぶようになって、応援しているうちに選手とファンが支え合っているんだなっていうのをすごく感じましたし、選手同士の仲の良さとかも感じて、どんどん好きになっていきました。
――昨年はヤクルトが2015年以来6年ぶりのリーグ優勝から20年ぶりの日本一を果たしました。ここ数年、浮き沈みがあった中、沈んでいた期間も長かっただけに、嬉しさというものも大きかったと思いますが?
はい!去年は本当にすごかったですね。シーズン開幕前の 順位予想では、誰からも1位に挙げられていなかったので「ヤクルトって強いんだぞ!」っていうことをいろんな人にわかってもらえた。いつも勝てるわけじゃないですし、低迷している時でも楽しめていたんですけど、去年は最後の最後までチーム全員のパワーをたくさん感じましたし、選手の勝負に対する熱さとか、土壇場で踏ん張る力っていうのが、すごく伝わってきて、すごく感動しました。日本一という結果だけじゃなくて、いろんな人たちと野球の話ができて、野球の楽しさを共有できたことがうれしかったです。