連載:#BAYSTARS - 横浜DeNAベイスターズ連載企画 -

カネシゲ流2022ベイスターズの楽しみ方 「ワンチャン優勝、満員のハマスタで…」

ライトハウス
 スポーツナビと横浜DeNAベイスターズが連携してお送りする「#BAYSTARS」。1998年以来のリーグ優勝、日本一を目指す、ベイスターズの今をお届けする。今回は「ベイスたん」「野球大喜利」などでお馴染みの漫画家・カネシゲタカシさんが登場。ベイスターズファンの目線から、今年のベイスターズの魅力、楽しみ方を語ってもらった。
(取材&撮影・ライトハウス)

※リンク先は外部サイトの場合があります

レジェンドコーチ陣の帰還でDeNA以前と以降がつながった

ベイスターズファンなら誰でもわかる間違い探しにチャレンジ! 【イラスト:カネシゲタカシ】

――三浦監督2年目となる今年のベイスターズへの期待をうかがいたいと思います。

カネシゲ 今年はレジェンドコーチ陣が帰ってきたというのが面白いですね。石井琢朗さん、斎藤隆さん、鈴木尚典さん、相川亮二さんと、三浦監督と一緒にプレーした方たちがコーチとして帰ってきましたよね。昔のことを共有しつつ、今のベイスターズに足りないものは?という話をできる同年代のコーチが帰ってきて、三浦監督の精神的にも安定すると思います。2年目ということもありますし、落ち着いた采配が見られるかなと思っています。

――離れていたレジェンドたちがコーチとして帰ってきた期待感はありますね。

カネシゲ ベイスターズってDeNAになってからのファンと、それ以前のファンに少し溝があると言われているんです。

――なんとなくわかります(笑)。

カネシゲ 今年のはじめにスポナビさんの企画で、12球団のファンへのアンケートをとって球団ごとのファンのイメージを調査したんです。ベイスターズファンは「メンタルが強い」「熱狂的」「ポジティブ」「おしゃれ」「クール」という5つがあがりました。「熱狂的」「ポジティブ」「おしゃれ」というのは、DeNA以降のファンのイメージですよね。

――時代の違いもありますが、今はいろいろとおしゃれになりましたね。

カネシゲ そうなんです。そのアンケートで「横浜という土地柄のおかげ?」みたいな意見もあったんですが、昔の横浜スタジアムにおしゃれ感がなかったことからも、DeNA以降の改革の成果とみるのが順当でしょう。そして最近のファンというのは、若い人も女性も多いし、熱狂的でポジティブなんです。一方でDeNA以前のファンというのは、わりとそうではない。前述のアンケートで「クール」とあったのは昔からのファンに対するイメージかと思われます。どちらかというとネガティブ体質というか。

――チームが弱くて人気もなくてスタジアムがガラガラという時代を知っているファンは、どうしても悪い方向に考えがちになってしまいますね。

カネシゲ そうなんです。新旧ファンがネガポジ合戦をしているのが、今のベイスターズファンだと言われます。そういうファンをつなぐ存在が今までは三浦監督しかいなかったんです。今年は散り散りになっていたレジェンドたちが帰ってきたので、新旧ファンをつなぐ橋みたいなものがたくさんできるんじゃないかなと思っています。

 三浦大輔の功績は、旧ファンも新ファンも知っています。今までは、ベイスターズOBの石井琢朗はこんなすごい選手だった、斎藤隆はこんなすごい選手だったと言っても、今は他球団にいる……という残念な状況でした。でも、そういうすごい人たちが帰ってきて目の前で同じユニフォームを着ている。そうなると、ファンの一体感、ハマスタのグルーヴ感も変わってくると思います。

――そういう面でのプラスもあるのですね。

カネシゲ 外からベイスターズを見て勉強して帰ってきたというのも大きいと思います。これはベイスターズ一筋だった三浦監督にはない部分でもありますから、そういったプラス面も大きいと思います。選手ではTBS時代を知っていて、楽天で日本一も経験した藤田選手も戻ってきましたし、チームに経験を還元するという部分では、これも大きいですよね。ベテランコーチでは小谷さんも帰ってきましたし、ベイスターズの時代がつながった印象がありますね。

黄金ルーキー・小園健太の成長が楽しみ。左腕カルテットのローテーションに期待

リードオフマンである桑原を、カネシゲ氏は一生応援すると決めている 【写真は共同】

――では新シーズンに期待する選手を挙げてもらいたいと思います。

カネシゲ 前提として僕は桑原選手を一生応援するというのは決めているんですよ。

――それはなぜですか?

カネシゲ まだ若手だった頃、桑原選手がサヨナラヒットを打った試合があって、水をかけられながら顔をくちゃくちゃにした笑顔と、喜んでジャンプしたときの跳躍力、そこに惚れたんです。僕自身が小さいので、そういう選手を応援したいということもあって、プロ野球選手としては小柄な桑原選手がリードオフマンとして活躍している姿は応援したくなります。飛んでいる打球を追わせた日本一だと思うくらいの守備、そして明るさも桑原選手の魅力ですよね。

――たしかに桑原選手が1番に入って打つと勢いが出ます。

カネシゲ だから桑原選手に期待するのは大前提なので、それ以外の打者でいうと、ベタになりますが牧選手ですね。オープン戦を見ていても2年目のジンクスは問題なさそうですし、今年は4番を打つことになるので、どれくらいやれるかというのは期待していきます。2年目なのにもう10年くらいいるんじゃないかというくらいの存在感がありますよね。

――新人で規定打席に達して3割20本を記録したのは長嶋茂雄さん、石毛宏典さん、清原和博さんに続いて、牧選手で4人目でした。期待するなというのは無理ですよね。

カネシゲ 1年目からすでにレジェンドに片足を入れていますよ。ベイスターズの歴史に名前を残す選手になってくれると思いますし、もうすでに残しています。あと忘れてはいけないのが大田泰示選手。僕もフリーランスとして仕事をしているので気持ちがわかるのですが、ノンテンダーと言われて、そのときに過ごした不安な時間とか悔しさは、えげつないものがあったと思います。そこでベイスターズが戦力として必要としてくれた。それを意気に感じないわけがないんですよね。これはお仕事で一緒になった岩本勉さんもおっしゃってました。あれだけ力のある選手ですから、期待せずにはいられないですね。

 ベイスターズの外野手は豊富だと言いますけど、オースティン選手がやや故障がちだったり、佐野選手は戻ってきたけど、ソト選手がケガや不調だと一塁に回るプランもある。そう考えると戦力として大田選手の加入は大きいですよね。1軍で使える戦力は多いに越したことはないですから。

――では投手陣はいかがでしょうか?

カネシゲ 注目という意味では、小園健太投手のルーキーイヤー1年間をじっくり見届けたいというのがあります。ベイスターズは、だいたい重複するドラフト1位の抽選は負けますから(笑)。山崎投手にしろ、上茶谷投手にしろ、外れ1位の抽選では当たるんですけど、1位の抽選ではずっと外し続けていましたからね。小園投手は2球団競合でしたけど三浦監督が引き当ててくれて、去年は他球団の外れ1位の抽選を高みの見物できましたから(笑)。高卒ルーキーなので1年目から多くは望んでいませんが、高卒投手の黄金ルーキーってベイスターズにとっては久しぶりですから、そういう選手をどうやって育てていくのか、それを見られる喜びがあります。

 ヤクルトの奥川投手やロッテの佐々木投手など、高卒の黄金ルーキーが出てくるのを僕らは羨望の目で見てきたわけですよ。それが今度は小園投手に夢を見ることができるので、本当に楽しみです。高卒の選手がものになったときのスケールはハンパないですからね。大谷翔平しかり、田中将大しかり、ダルビッシュ有しかり。野手ですけどベイスターズも筒香が花開いたときの喜びを知っていますしね。そういうスケールが大きな大エースが出てくる過程を、1年目から見られるという楽しみがあります。

――三浦監督が背負った18番を継承しましたし、楽しみな存在ですね。

カネシゲ 今シーズンの終盤に少しでも1軍で見られると嬉しいですね。その他の投手でいえば、今永投手は出遅れていますが、東投手が復活して、石田投手が先発に戻って、坂本投手、浜口投手と、かねてからベイスターズが狙っていた左腕カルテットがローテーションで実現しそうですよね。プロ野球の歴史上でもこれだけ左腕の先発がいるローテーションはなかったと思うので、面白いですね。右は大貫投手、ロメロ投手が安定していますし、去年よりは確実にいい先発陣だと思います。

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