W杯アジア最終予選特集 #この一戦にすべてを懸けろ

読者アンケートで決定!「心に刻まれる W杯アジア最終予選の激闘」ランキング

飯尾篤史

97年のアジア第3代表決定戦のイラン戦で中田は3ゴールすべてに絡み、名実ともにエースとなった 【写真:岡沢克郎/アフロ】

 日本サッカーがプロ化されて30年。その間、日本代表はワールドカップ(W杯)に出場すべく、アジア最終予選でライバルたちと数々の名勝負を繰り広げてきた。目を閉じれば浮かび上がるあのシーン、歓喜と喪失感と……。ファン・サポーターの投票によって「心に刻まれるW杯アジア最終予選の激闘」をランキングにしてお届けする。
20位 1997.10.04 フランスW杯予選 カザフスタン戦
△1-1 得点者=秋田豊 得票率0.91%

19位 1997.10.11 フランスW杯予選 ウズベキスタン戦
△1-1 得点者=呂比須ワグナー 得票率1.11%

17位 1993.10.21 アメリカW杯予選 北朝鮮戦
○3-0 得点者=三浦知良、中山雅史、三浦知良 得票率1.21%

17位 2005.06.03 ドイツW杯予選 バーレーン戦
○1-0 得点者=小笠原満男 得票率1.21%

16位 2017.03.23 ロシアW杯予選 UAE戦
○2-0 得点者=久保裕也、今野泰幸 得票率1.72%

15位 2013.03.26 ブラジルW杯予選 ヨルダン戦
●1-2 得点者=香川真司 得票率1.82%

13位 2009.03.28 南アフリカW杯予選 バーレーン戦
○1-0 得点者=中村俊輔 得票率1.92%

13位 2012.11.14 ブラジルW杯予選 オマーン戦
○2-1 得点者=清武弘嗣、岡崎慎司 得票率1.9%

12位 2016.09.01 ロシアW杯予選 UAE戦
●1-2 得点者=本田圭佑 得票率2.8%

11位 2009.06.06 南アフリカW杯予選 ウズベキスタン戦
○1-0 得点者=岡崎慎司 得票率3.9%

10位 2005.06.08 ドイツW杯予選 北朝鮮戦
○2-0 得点者=柳沢敦、大黒将志 得票率5.0%

9位 1993.10.25 アメリカW杯予選 韓国戦
○1-0 得点者=三浦知良 得票率9.7%

8位 2005.02.09 ドイツW杯予選 北朝鮮戦
○2-1 得点者=小笠原満男、大黒将志 得票率10.7%

7位 1997.11.01 フランスW杯予選 韓国戦
○2-0 得点者=名波浩、呂比須ワグナー 得票率11.0%

6位 1997.09.28 フランスW杯予選 韓国戦
●1-2 得点者=山口素弘 得票率15.7%

5位 2013年6月4日 ブラジルW杯アジア最終予選 オーストラリア戦

緊迫した場面でPKをど真ん中に蹴り込んだ本田。GKとのメンタル勝負を制した 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

△1-1 得点者=本田圭佑 得票率20.9%

 引き分けてもW杯出場が決まる日本は、ホームの埼玉スタジアムで本田圭佑と香川真司を中心にボールを保持して攻め立てた。ゴールをこじ開けることはできなかったが、一方で、相手のロングボール攻撃を封じ込め、ケイヒルに仕事をさせない。

 0-0で推移していたゲームは終盤になって動く。オーストラリアが72分に長身のヴィドシッチを投入すると、日本はFW前田遼一に代えてDF栗原勇蔵を送り出す。0-0でオーケーというベンチからのサインだったが、81分、オールの放ったクロスがGK川島永嗣の頭上を超え、ゴールマウスに吸い込まれていく。

 残り10分を切って先制点を許した日本は、ハーフナー・マイクを送り込んで猛攻に出る。そして、この試合のハイライトが後半アディショナルタイムに訪れた。本田のクロスが相手DFの腕に当たり、PKの判定。本田自らペナルティースポットにボールをセットし、左足で渾身(こんしん)のキックを蹴り込むと、ゴールネットのど真ん中に突き刺さる。土壇場で追いついた日本は5大会連続W杯出場を決めた。

4位 2016年10月6日 ロシアW杯アジア最終予選 イラク戦

途中出場の山口が大仕事。「ここまで劇的なゴールはなかった」と起死回生の勝ち越し弾を振り返った 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

○2-1 得点者=原口元気、山口蛍 得票率25.8%

 ホームで行われたUAEとの開幕戦に1-2で敗れ、まさかの黒星スタートとなった日本は第2戦でタイを2-0と下したものの、チームは依然として調子をつかめずにいた。イラクとは4年前の最終予選でも対戦していたが、守りを固めてきた当時とは異なり、この試合では真っ向を挑まれた。

 先制したのは日本。前節のタイ戦でもゴールを決めた原口元気が26分にゴール前に飛び込み、右のかかとで2試合連続ゴールを決める。しかし、追加点を決められないでいると、60分にセットプレーからアブドゥルアミールに同点ゴールを許してしまう。逆転負けを喫したUAE戦の嫌な記憶が蘇(よみがえ)る。

 そしてゲームが1-1のまま後半アディショナルタイムも5分に達しようとする、そのときだった。日本のFKのこぼれ球が山口蛍の前に転がってくると、山口が右足を一閃(いっせん)。地を這(は)うようなミドルシュートがイラクゴールに突き刺さる。その瞬間、埼玉スタジアムが歓喜に沸いた。

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著者プロフィール

飯尾篤史

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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